来訪のご予約はございますか?
月曜はギリギリ一週間、いいね?(遅れて申し訳ありません!)
「おぉ・・・連絡として残してたけどよく一匹で入り口で生き延びたな」
俺はまた数時間かけてダンジョンのある洞窟に戻ってきたが、入り口に連絡役として残しておいた狼が一匹、争った様子もなくそこにいた。いやぁ帰る時にふと思ったのだが、ダンジョンが魔力発して周囲の生き物を集めてたの今思い出してその入り口に狼一匹残すのってかなり不味いのでは?っと後の祭り状態だった。無事で何よりである、主に俺の精神的にね
さて・・・連れ帰ってしまったこの子供をどうするか、緊張状態が長かったからか途中から寝ちゃったし。とりあえず服も汚れたままだから服屋の設置もしないとな。そういや俺も服変えてないな、水道で体は拭けたけどそっちには無頓着だったからそろそろ着替えてもいいかもね。
[ダンジョンマスターがダンジョン範囲内に入った事により機能が使えるようになります]
そういえばヘルプセンターはオンオフ自動切換えじゃなかったのか。とりあえず付けておくか
[ヘルプセンター起動・・・回答]
「とりあえず無事に帰ってきたのは良い事でしょう。ただ子供をいきなり誘拐してくるとは思っていませんでしたが」
あぁ・・・頭に文字が浮かぶ感覚がほんの少しなかったからまた違和感が再発して・・・じゃなくて誤解だから!いや誤解じゃないけど誤解だから!
「どちらでも構いませんが、ダンジョン主であるあなたと狼は転移できますがその子供は転移出来ないですよ。どうなさるおつもりで?」
そ・・・そういえばそうだ!ダンジョンに戻って休むことばかり考えてたけどそこは考えてなかった!あのまま置いて帰るのは流石に問題あったからね、今は寝てるけど起きたらまた混乱するだろうし。
とりあえず着替えさせてあげる事を優先して入り口付近だけどこの辺に服屋を設置して起きるのを待つのが最適かな?流石にここからまた数時間かけて奥行くのは面倒で・・・そういえば今ってDPどの位残ってたかな?
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☆ダンジョン機能一覧 総DP (残DP1550)【+500】
・ダンジョン拡張 (5000DP)
・階層追加 (5万DP)[現在のダンジョン1階層]
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うーん少ない!甘味後5回分だし小地形設置にも5000だから全く足らん、熊を倒したのは外だからDP計算外だったのかな?ちょっと損した気分。そしてこの子を置いて転移もダンジョンの入り口だし危険だよな、甘味補充したいけど宿に置いてきてるし。
量も倍になってるしガチャしてみるか?いやでもここで甘味とか書いてながらデコ用チョコの徳用セットとかきたら全部使ってガチャしそう。でも予定通りに設置も出来そうにないし奥に行くのも時間的に厳しそう・・・良し!手ぶらで帰らすのも印象悪いしやるか!てか別の甘味も食べたい!
「よし・・・覚悟は決まった!」
とりあえず一回、ポチッとな
[甘味複製の使用を確認【DP-300】地球との同期・・・完了]
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【対象の肉体状態イエロー、精神状態グリーン、問題なしと判断】
【観察継続問題なし、接続終了】
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【ポン】
「音はまだ健在なのか」
演出は一回で消えたのに音はずっと続くのかこれ?・・・いや、もう気にしないでおこう。何が出たかな?
・桃(2箱×30個入り)
果物シリーズ・・・!?いや美味しいけど甘味って、そうじゃない・・・今求めてる甘味ってそうじゃないんだよ!
もう一回引くか?・・・でも次引くと1000DPを下回るんだけど。だが食べたいから引く!
[甘味複製の使用を確認【DP-300】地球との同期・・完了]
【ポン】
・エナジードリンク詰め合わせ(10本×2セット)
「なんでや!?」
エナドリって飲み物じゃん!栄養ドリンクじゃん!なんで甘味にピックアップされてるの!?いや確かに最近のエナドリって甘いのが多いけどさ・・・それでも甘味として出てくるのは違うよね!しかも丁寧にメーカーも種類も全部違う。
生クリームはギリ分かるけどこれは明らかに違う!これOKだと甘味の定義が広すぎる!表記より外れが多いガチャ、、これは悪い文明の例だな。
「ええい!こうなりゃヤケだ!」
DP全消費で3連いっきまーす!
[甘味複製の使用を確認【DP-900】地球との同期完了]
【ポポポン】
・柿(2箱×30個入り)
・たい焼き(10個入り×2セット)
・ポテトチップス(徳用パック10パック入り×2箱)
「これは・・・これは喜んでいいのか?」
いやポテトチップスもたい焼きも当たりだと思うけど。エナドリの後にポテチ来るって狙ってるようにしか見えない組み合わせがあってですね。まぁとりあえずはたい焼きかな、餡子ってそれ単体でも甘味と理解できるレベルで甘いから疲れた時とかに摂る甘さにぴったりだと思うんだよね。転生させられた今考えても本当に小豆がこんなに甘くなるってすごいよね。考えた人には感謝感謝
「うぉ!出来立て!?」
流石にたい焼きが熱いのは予想外だった、本当にどうなってるんだこのガチャ?いや甘味複製か。複製って熱も再現できるんだなぁ、能力について詳しく考えても多分理解できないだろうし軽く予想程度で留めよう。
「ぅぅ?」
おっ!いいタイミングで起きたか、いやこのタイミングは悪かったのか?
〈周りの状況〉(いきなり洞窟・狼やダンジョン主健在・なぜか果物や飲み物、お菓子の箱セットがある)
自分が子供の立場でも怖いな・・・いきなりこんな訳の分からない状況、まぁ服屋とか設置出来なかったからどの道せめてで使う予定だったし仕方ないか。少々甘味が多くなってるけど気にしない気にしない!とりあえず今更かもしれんが威厳ある態度で対応しとこう。
「起きたか、ならこれでも食べるといい」
「??」
まだ寝ぼけているみたいでボケッとしているけどしっかりたい焼きを受け取った。いやぁよかった、これで怯えられて渡せなかったら甘味好きとして悲しいからね!うまい甘味は無理に共感してもらうんじゃなくって相手に食べて貰ってから好きか嫌いか判断してもらいたいからね!もちろんアレルギー持ちの人もいるから渡す際は食べられない物に注意して渡さないとね。
「起き抜けの子をお菓子で餌付けしようとは、素晴らしいですねあなたは」
シエラ様!?さっきから誤解だから!俺はただ食べるタイミングで起きたなら丁度いいからと渡しただけで!餌付けとか一切考えてないからその棘のある態度止めてください!
「私のことよりあの子の方をどうにかすべきでは?」
俺としてはかなり問題なんだけど、確かに今はあの子の方が優先だな。今は起きたばかりで寝ぼけてるけどまた泣きっぱなしになったりして話すら出来ないのは困るからな。今日中に帰らせるにしても村だか町に付くのに何時間掛かるか分からないから出来れば手短に説得したいところだ
「食べながらでいいから話をしよう、後これは中身が熱いからよく冷ましながら食べなさい」
出来立てって美味しいけど舌が火傷しそうになる熱さだよね。餡の保温性って地味に高いと思う今日この頃、いかん意識がまた逸れた!幸いにもこの子はまだボケッとしているみたいで小さく頷きながら少しずつ食べ始めていた。ボケッとしているけどさっきのように恐慌状態で話すよりも今の内に話をしといた方が冷静に考えられるだろう。周りを確認し始めたら絶対混乱するだろうからね!
「先に言っておくが私は人族に対する敵対の意思はない。だからこの話し合いの後村の近く・・・いや安全な所まで護衛しよう」
先に敵意が無いことを伝えないとね!それでもダンジョンを荒らそうとする人が来たら容赦する気はないけどね、ダンジョンのモンスターが!
それと村の近くまで送らない理由は村なのだから人の出入りがあるってことは周辺にも人がいる可能性があるからだ。だからこの子が安全だと思う所までは護衛して後は一人で帰ってねというわけである。
「まず私はこのダンジョンで生まれたが魔族にも人族にも関与する気はない」
てかどっちかに属すると大戦争起きる事確定してるような気がするからね!そして前線に引っ張られて戦地で・・・絶対断る!
「そして私のダンジョンは基本的に誰に対しても抵抗する。それこそ人族だけでなく魔族にもな、人の家に勝手に入り好き放題させてやるほど私は能天気ではない」
完全中立、そしてダンジョンに勝手に入るものには死を、これを前提にするからここを放置してくれないかな。流石に奥まで入ってきたらもう遠慮は出来ないけど、そうじゃないなら譲歩して何もない洞窟のお散歩どうぞとしか言えん
「私は今言った通り基本的に襲ってくるなら殺すがこちらから何かする気はない、そしてどちらかの種にのみ偏り交流するつもりもない。今回は私が招いたので良いが他の者が来ても私は交流を望まぬ、もし無理に入ってくるなら覚悟をしろと帰ったら警告するのだな」
一応この子に懐かれてまた来られても困る、てか絶対この子だけだと無茶だし誰と来たら俺がそいつを信用出来んから会う気もないからね。軽く脅してもう来ないようにしとかないと・・・てかさっきからこの子喋らんな、大丈夫か?
「お代わりしてもですか?」
「あ・・あぁ構わない」
とりあえず1セット渡しておこう・・・ってそうじゃない。喋らなかったのはただ夢中で食べてたからか!俺もまだ食べようとして起きてきたから説明優先してて食べれてなかったんだよな、まずはたい焼き食べよう
「うん・・・普通に美味い」
他の人は色々派閥あるけど個人的には甘味全般が好きだからたい焼きも餡子も粒餡こし餡どちらも好きだからね。そんな訳で二個目を頂きますっと
「!?」
白桃餡・・・だと!さっきのは普通の粒餡だったのに、これはエナジードリンクと同じで全部違うパターンか!?だとしたら10の味があるけど。白桃、こし餡、粒餡、白餡、後あるならクリームとかか?たい焼きだから他の味は思い浮かばないけど。まぁ食べれば分かるか
「ん?」
なんか見られてる気がするけど連れて来た子は3つ目を夢中で食べていてこっちの存在すら忘れてそうな感じがするからこの子ではない、後見てそうなのは狼達だけど何故か洞窟の奥側に集まって縮こまっていてこっちを見ている感じはしない。なら後は誰だ?
「ピュアア」
うぉ!いつの間にか洞窟の入り口に緑のような色をした綺麗な鳥がいた!この鳥何時からいたんだ?
「あなたがコピーを終えてそこの子にたい焼きをあげた時からいましたね」
少し前だな、何で気付かなかったんだ俺?いやたい焼きとか説明で頭いっぱいだったからか。ところであの鳥はなんで止まってこっちを見てるんだ?
ジーっとこっちを見ているみたいだが。少し動いても外れていないのを確認して後ろにある桃や柿の箱を見ていたことが分かった
「あれはこの洞窟の上にある山を縄張りにしてる魔獣翡翠鳥ですね。しかし翡翠鳥はかなり長い年月この山を縄張りにしていてダンジョンの魔力は感じても引っ張られる程に理性や知性は低くないのですし力もこのダンジョンだと魅力を感じないレベルですから襲ってこないと思っていたのですが・・・偶々近くを通った時にコピーが発動してその果物の匂いに釣られたんですかね?」
いや匂いって、果物の匂いってそんなに強力ではないと思うけど。
「そういう事ではなく・・・そうですね、まず翡翠鳥は魔物として呼び出された竜や飛行型の魔獣を退けてこの山を縄張りにしています。」
はっ?いや待て、竜に飛行型の魔獣を退ける?この鳥が?てかこの近くに竜とか放つ程のダンジョンがあるの!?
「ダンジョンは山向こうにあるので競合しないですし放置でいいかと、因みに翡翠鳥に勝てない理由は単純にそこそこ強いのと後は今回釣られた原因かもしれないものがあるからですね」
そっそれは?
「LUKです」
・・・ラック?楽?ラグ?
「LUKです、現実から目を背けないで下さい。翡翠鳥はLUK特化で相手が翡翠鳥に攻撃しようとすると暴発したり足元が崩れたり、空だと天候が荒れたり突風で山に激突したりと相手が勝手に自爆する事が常な程高いのです。更にスキルでもLUKが上がるものが付いてるので尚手に負えません、そして面制圧に対しては反射スキルまで持ってる始末です。なので翡翠鳥自体はそこまで強くないですが一応魔法も放てるのでこの辺りに詳しい者は誰も関わろうとはしませんね」
うへぇ、LUK重要すぎない?やっぱ低いと邪神に何億分の1でも選ばれるし早めに上げたい、でもレベル上げると面倒なことに!それよりも今の話だとここに来た理由と関係ないように思うんだが。
「いえ、LUKは今あなたが思った通り日常にも反映されますので、翡翠鳥が興味の引く食べ物が現れたからLUKで惹かれて来たのでしょう」
へー・・・ようは自分に都合のいい方に勝手に動く主人公体質ってことねぇ。ははは!あの邪神の奴なんでLUK特化にしてくれないんだ!俺強い!最強!とかよりも平和を取りたいわ!それにLUK特化なら甘味ガチャも良くなって一石二鳥どころじゃないぞ!てかそれなら俺スライムにも主人公力負けてることに、いや今更だし気にしないって思ったばかりだ。これ以上は考えないでおこう
「ところでなんでずっと見てるだけで止まってるんだ?」
そんなに運良くって敵になる相手がいないなら警戒せず食べる為に近づいてきそうだけどずっと入り口陣取ってて近づいてこないのだが
「それなら簡単です、ここはダンジョン内で洞窟。洞窟が崩れることはダンジョンなのでありませんし障害物も小石すらない。要するにどんなに運が良くてもそれが介入できないレベルでなにもないので殆ど運が発揮できない場所といえるのです、なので危険が少しでもあるこのダンジョンには入ろうとしないようにしているのでしょう。魔法が暴発してもこの洞窟内なら面制圧での暴発が起こされると逃げ場もないですから」
それって、お前のダンジョンなにもないじゃん!って貶されてる?それより入ろうとしないなら何でまだ入り口にいるんだ?諦められない理由なくない?
「それは単純に好みと好奇心でしょう、魔獣となる前は元が鳥で果実などを好んでいた種のようですから。自身の知らない美味しそうな果実があるけれど危険がある洞窟の中なので危険と好奇心の間で板挟みで動けないのでしょう」
なるほどね、まぁ自分も目当ての甘味が女性の多い店とかにあると尻込みして中々踏ん切りがつかないからなぁ・・・それでも結局突撃してしまうが、それなら話は早いかな
「ところであの鳥、翡翠鳥だっけ?はこのダンジョンを襲うか?」
「その可能性は薄いですね、翡翠鳥の縄張りは山ではありますがここは山にできた洞窟。ギリギリ管轄外といったところでしょう、翡翠鳥は基本的には縄張りを荒らそうとしたりしない限りは大人しいですから問題はないかと」
なら果物はそこそこあるし分けてもいっか、桃とかは傷むのも早いからね。今はたい焼きを食べてて気分良いから戦闘とかは気分下げる様な事は遠慮したいのだ
「とりあえず1箱分上げれば満足するかな?」
とりあえず桃を1箱上げるとしても食べやすいように箱を開けてっと、洞窟入るのを躊躇ってるから入り口に置いておくか
「さて・・・俺も他のたい焼きを早く確かめられるか」
おっ早速翡翠鳥も食べ始めてるな、そしてあの子は最初あった時はあんなにビクビクしてたのに今は黙々と食べて・・・いやもう7個目食べてるの?自分まだ2個目なのに!別に食べる速度を競ってるわけじゃないけど他の人が早く食べてると焦るから!もっと味わって食べても・・・いや顔が緩んでるし十分味わって食べてるな。俺も早く食べようっと
因みに主人公の名前が無いのは仕様です。地球からセアルに魂を移す際に肉体を変えた事により人としての主人公の名が肉体と共に切り離されているのでセアルに来たのは本当に魂とそれに付属した記憶のみとなっています。なので今の魔人としての主人公は名無し(ノーネーム)となってます。