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098⚫️第98号
「アーレン殿、できましたな。」
リョウマが、抑えきれない喜びを滲ませて声をかけた。
「うむ。リョウマ殿のおかげだ。あの’流体力学’は実に面白かった。しかも、金属でも木材でもない、あの新素材。あれがなければ、この形にはならなかったですからな。」
工廠の技術屋と、公国の開発部。
二人はがっちりと握手を交わした。
彼らの視線の先にあるのは、試作第98号機。
だが、その佇まいはもはや’試作’ではない。
積み重ねた知識と工夫、そして技術屋たちの誇りが、
ようやく一つの形として結実したのだ。




