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086⚫️子どもと老人
子どもが行方不明だと?
すぐに探せ、草の根を分けても!
警察官が総動員される。
消防団が動き、
マスコミが騒ぎ立て、
学校は管理責任を厳しく問われる。
では、老人が行方不明ならどうか。
「また認知症か」「よくある話じゃないか」
そんな声が、日常の雑音に紛れて密かに飛び交う。
自分を探す十八歳。 誰かに探される八十一歳。
かつてそんな対比の言葉を耳にしたことがある。
子どもは血眼になって探すが、高齢者はそこまでではない。
子どもは未来を担う夢の対象だが、
高齢者はすでに役目を終えた存在だというのか。
どちらも代わりのきかない大切な命のはずだ。
なのに、そこに明確な「優先順位」がつけられている現実に、
どうしようもない不条理を感じるのは、わたしだけ?
命の重さは、残された年月の長さに比例するものなのだろうか。




