表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/28

運命の時

「おいおい、見ろや。」

「なんじゃい、えらい仰山やなあ。」

野良に精出していた百姓共が

血相かえて高台に登って行った。

見渡す限り、

遥々と、

地の果てまで

人の浪であった。

生まれてこのかた、

この世にあんな沢山の

人が居るのは見た事が無かった。

子供等の中には恐怖で泣きだす者もいた。

「怖がらんで良い。儂等には関わりの無い事じゃ。」


運命の時がやって来た。

二月十五日、

平重衡、平維盛は一万三千余騎を糾合。

院宣を取り付けて東国の覇者に成りつつある

源頼朝討伐に動き出したのである。

細い街道を万を越える軍の紅い幟が続いた。

紅い幟の流れは紅色の大河となって続いた。

異様な光景に都人はおろか先々の土地の百姓達の肝を冷やした。

平家に非ずば、人に非ず。

この驕り高ぶる一族の栄華もこれまでとなった。

都の外れには見送る人々の夥しい群れが見られた。

送り出す女房達の面に希望の輝きはもはや見えなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ