↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

ヒロイン体質の女



此処は世界有数の金持ち学校。その中でも私はカジノ王の娘だ。物心ついた時には金に物を言わせ好き勝手遊び過ぎ、飽きたので暇潰しにこの学園にやってきた。

日本人なら普通の外見。黒髪黒目に天パの頭、これは実はパーマで黒のカラコンに髪を黒くしているのだ。本当は波打つ艶やかな金髪に碧眼をしているのだが、私はこの学園でゲームをしようと決めたので、外見も少し変えた。

ゲームの名前…その名も『身分を隠し通せるかゲーム』暇潰しには丁度良い遊びだと思わない?

と、言う訳で高校生になると共に此処、花京院(かきょういん)学園にやって来た。

そこで、成り行きで友達になった桜(さくら) 桃華(ももか)さん。

私は、彼女の面白い体質を見たの。あれは、彼女と同じ教室に入った時ーーーーーーー。



「そうなのですか、南雲(なぐも) 友希(ゆき)さんと言いますのね。私の名前は桜(さくら) 桃華(ももか)と申します。」


あっと、此処で説明をしなくてはならない。南雲(なぐも) 友希(ゆき)と言う名は本当の名前ではない。だって、本名なんて口にしたら一発で分かっちゃうじゃない?そんなの面白くないわ。え?どうやって偽名を使ったのかって?

(ふっ。)

あら、犯罪の匂いなんてしないわよ。失礼ね!

さて、回想に戻るわ。


「桜さんね、分かったわ。一緒に教室に入りましょう。」

「えぇ。あ、私がドアを開けますわ。っきゃ!」


此処で、どうして桜さんが小さな悲鳴をあげて床に転けたのか…疑問に思ってしまいますよね。

桜さんが私のために教室に入るためのドアに手を掛けた際に、教室から走って出てきた誰かに肩を荒々しくぶつかってしまいましたの。


「うわっ…と、ごめんね。」


此処で私、驚きましたわ。とても顔の整った、琥珀色の髪と目を持った男の子だったのですもの。


「って、もしかして特待生!?あっはっはっはっ!」


私がこの人に見惚れたのが馬鹿らしくなりました。性格が最悪でしたの。

どうして、この人が桜さんを特待生だと気付いたのは私でも分かります。桜さんは此処の制服を着ていないからです。此処の制服はどうも普通のご家庭の方には買えないらしいですわ。

それでも、桜さんを見た途端、爆笑するのは最低な行為ですから私はこの人嫌いです。


「しっかも超ダサい奴かよ。何?その眼鏡…あっはっはっはっ!」


桜さんの今の格好は長いスカートにヨレヨレのセーター。そして、眼鏡を掛けている格好でした。

私は、幾ら何でも桜さんに対して酷い態度に怒ろうと、琥珀色の人に詰め寄った時です。スッと私の前に腕を出し、にっこりと微笑む桜さん。


「良いんですよ、南雲さん。本当のことですから」


そんな桜さんに又もやぶつかって来た野郎が来たのは、このすぐ後。


「うわぁっ!」

「きゃっ!」


今度は、桜さんの眼鏡が廊下の床に落ちてしまいました。


「ごめんね。大丈夫?」


私は、生まれて初めて、ドッペルゲンガーを見ました。2回目に桜さんにぶっかった相手は、1回目にぶつかった琥珀色の人とそっくりだったのですから。


「はい、大丈夫です」


私は、人生で2度目の喫驚を体験しました。多分、このドッペルゲンガーも同じ気持ちだと思います。

桜さんは眼鏡を外すと、美少女だったのです。


「…本当にさっきはゴメン!特待生だからって笑っちゃって」


1回目にぶつかった人が両手を合わせて桜さんに謝りました。きっと、顔が好みだったのでしょう。

成る程、この2人は双子なのですね。そっくりでも声のトーンが少しだけ違う…気がします。まぁ、絶対音感のない私が思っても違うと思いますけど。


「いえ、良いんです。お怪我はありませんでしたか?」

「いや、無いよ!」


此処で、2回目にぶつかった人が割り込んで来ました。


「ちょっと皐月(さつき)、僕が聞かれたんだよ。」

「なんだよ、伊吹(いぶき)ばっかり狡いよ。」


成る程、ナチュラルに名前をいれて来ました。この双子。


「あ、そうだ。ぶつかっちゃったお礼に僕達がゲームしてあげるよ」


伊吹とか言う人が人差し指を立て、提案しました。ゲームか、それって私もしていいのかしら…。

私が考えているとゲームは始まってしまいました。


「どっちが伊吹でしょうかゲーム!」

(くだらな!)

私が聞いた直後に思ったことです。

簡単過ぎる。何も喋らなければ分からないかもしれないけど、普通に喋っちゃってるこの双子は馬鹿だな。と思いました。

と思っていたのですが、どうやら分かる人は私達だけのようです。

周りの女子達が疑問府を頭に乗っけてヒソヒソと話していましたから。

あ、ヤバイ。と私は直ぐに確信しました。頭の良い私ですからね。

この双子は自分達を見分けてくれる人を探しているのだと。

こんな人達とは関わりたくない私は、普通に間違うフリをしました。


「こっちが伊吹くんで、こっちが皐月くん」

「違いますよ、南雲さん。こっちが伊吹くんでこっちが皐月くんですよ。」

「そうなんだ、凄いそっくりなのですね。わかりませんわ。」


おほほ、と私が笑う時、やはり…と双子に目を向けて思いました。普通に当てた桜さんを驚きの目で見ている2人が目に入ったからです。

彼女の面白い体質…それは、ヒロイン体質!

美形にぶつかられ、双子美形がどっちがどっちか分かってしまう…少女漫画のヒロイン体質だと私は思いましたの!

眼鏡を外すと美少女。という線で私は密かに思っていました。

そして、お約束。あの双子…必ず桜さんに惚れますわ。

いいえ、もう惚れたと言っていいでしょう。


「ど、どうして分かったの?理由は?」


双子が桜さんに詰め寄りました。先程と偉い違いなのですね。


「え?分かりますよ。双子と言っても1人1人の人間なのですから」


桜さんはにっこりと微笑み、私は桜さんを可哀想…と思ってしまったことを覚えています。

あの双子…絶対桜さんに惚れてしまったのですからーーーーーー。


皆さん分かりましたか?

桜さんが自分でドアに手を掛けたのは何故か。

実は計算女の桜さんでした。

いやぁ、桜さんには負けて欲しくないですね。←何に?

因みに桜さんは父、母、兄、弟の5人家族です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。