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女子高生、早期リタイアをしたい


「はー、めんどくさ。早く早期リタイアしたいわ」


 高校に入学して一週間目の放課後。私は独り言を呟きながらダンジョンの最前線エリアに向かっていた。


 世界にダンジョンが出現してから20年。今ではダンジョン探索は立派な職業の一つになっている。


 私もその例に漏れず、ダンジョンに潜ってお金を稼ぐ予定だ。


 なんでそんことをするのか、それは私には前世の記憶があるからだ。


 それもブラック企業で過労死するまで働いていた男の記憶を。

 だからこそ、早期リタイアして働かずに暮らしたいなんて考えてしまう。


 とはいえ当面の間は最低限学校に行って、それ以外の時間を使ってダンジョンで稼ぐ生活ができれば幸せだ。


「あ、ボス部屋みっけ。あれ倒したら今日は終わりにしようかな」


 道中出てきたゴブリンたちを瞬殺し、目的のボス部屋に到着する。 


 中にはオークキングが一体。そこそこ強い相手だ。


「てりゃぁ!」


 気の抜けた声と共に手に持った剣を振りかぶる。もちろん普通の剣じゃなくて、ダンジョン産の特殊な剣だ。


 そして一撃でオークキングの首を刎ねる。


「よし、今日のノルマ達成っと。帰ってケーキ食べよ」


 こうして私は、今日も早期リタイアに向けて着々と準備を進めていくのだった。



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