子守り①
「着いたぞ。ここじゃ。」
「「お帰りなさい!じい様!」」
大きな木造の家から2人子供達が顔を出し、リダに向かって声をかけている。
「ああ、ただいま。アレス君、この子達が面倒を見て欲しい子達じゃ。女の子の方がアリサで、男の子の方がアルトじゃ。」
2人とも金髪だ。
多分地毛だろう。綺麗だし、この世界に髪を染める文化があるかは知らないけど。
っていうかこの世界、金髪が多い気がするな。
まあこの辺りが多いだけかもしれないけど・・・・・
男の子方が少しだけ背が高いな。
1歳差だし、そんなもんか。
2人とも顔は整っているが、我が強そうだ。
「じい様!もしかして冒険者様ってこいつの事ですの!?」
「じい様!強さそうな人を連れて来てっていったじゃないですか!!」
おいおい、いきなり失礼だな。
・・・・・強そうには見えないのは確かか。
俺も自分の事みて初見で強そうとは思わないしな。
口には出さないが・・・・・まだ子供だし仕方無いか?
「アルト!アリサ!なんじゃその言い方は!!折角引き受けてくれたんじゃぞ。それにお前達の何百倍も強いんじゃ、謝りなさい!」
「「ちぇっ。・・・・・ごめん。」」
リダさん?多分何百倍も無いと思いますよ?
後そんな適当に言われても謝られた気がしないんだが?
リダさんはしっかりしてるのに、どうしてこうなったんだ・・・・・
「すまんのお、アレス君。少しヤンチャだがら、言うことを聞かない時はしっかり叱ってやってくれ。」
「・・・・あ、はい。分かりました。」
本当に少しだけなら良いんだがな・・・・・初対面の人にいきなり失礼な事を言う子は少しなのか?
本当に俺なんかが面倒を見れるのか心配になってきたな。
・・・・・まあ、引き受けちゃったし、もうやるしか無いんだけどね。
「じゃあわしは行くからの。」
「あ、はい。お気を付けて。」
「ありがとう。アルトとアリサも、またのう。」
「「さようならじい様!すぐに帰って来てくださいね!!」」
この2人はおじいちゃんっ子なんだな。
リダがもう背を向けて居るのに、曲がって見えなくなるまで手を振っていた。
・・・・・・根は良い子達だと思うんだけどな〜。
「アルト君とアリサちゃんだったかな?短い間だけど、宜しくね。」
「なんでじい様はこんなのを・・・・・強い冒険者様を連れてくるって言ってたのに・・・・・」
「そうだよ。何でこんな・・・・・」
うん・・・・・・俺嫌われすぎじゃない?
なんか小声で言われてるんだが・・・・・
ってかリダさんもあまり期待させないであげて欲しかったな。
「まあ、俺は近くで見守ってるだけだから、君達は好きにしていいよ。」
こんなに嫌われてたらクエストに行くのも無理だろう。
言うことも聞いてくれないだろうし、それは流石にそれは危ないからな。
「なんで!?クエストに連れて行ってくれるってじい様が言ってたのに!!」
「そうだ!俺もクエストに行ってみたい!」
えぇ。
クエストは行きたいんかい。
俺の事嫌ってそうだし無理だと思ってたが、冒険者に憧れてるってのは本当なんだな。
丁度良かった。
俺もクエストには行きたいと思ってたし。
「・・・・・わかったよ。クエストには連れていく。」
「やったあ!!これで私も冒険者に1歩近づいたわ!!」
「よっしゃああ!!」
「その代わり、俺の話しはしっかりと聞いてくれよ。」
「・・・・・分かったわ。」
「アルトは?」
「・・・・・・分かった。」
少し不安だが、なんとかなるだろう。
ま、念の為にあまり奥には潜らないようにしておこうか。




