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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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商団護衛クエストーーーブライド視点②

「警戒しない訳がないだろう。お前達はあまりに怪しすぎる。」

「ん〜。酷いなあ。初対面なのに。」


なんだこいつ。

こちらを見定めようとする粘りつくような視線。

ただ、警戒はしていない感じがする。

戦う気がないのか、それとも・・・・・戦闘になっても簡単に勝てるという考えか・・・・

どちらにせよ、こいつらは危険だ。

すぐに離れた方がいいな。


「用件はなんだ!なければ俺たちは先に進ませて貰うぞ!!」

「ん〜?なんで怒ってるのお?・・・・もしかして、君達を無理やり止めた事を怒ってる?」


何も言う気はないのか?

それか、本当に何の用もなしに止めてきたのか?

・・・・こいつの悪戯で仕事が台無しになるのは勘弁だな。

先に進むか!


「用件は無いという事だな!なら、俺達は進めさせて貰うぞ!」

「あ〜!!待って待って!思い出した!用件!思い出したよ。・・・・まあ君達は僕達を無視出来ないだろうけど。」

「なんだと?」

「君達、この道を通ってるって事はこの先の村に行くんだよねえ?」

「?・・・そうだ。」


何故そんな事を聞いてくるんだ?

この道はアルツ村にしか繋がっていない。

冒険者ならわからないが、商団ならそこしか行き先は無いだろう。

こいつも商人ならそれくらいわかるはずだ。

それに・・・・無視出来ない?

なぜこいつは自信を持ってそう言えるんだ?



「それね、意味ないよ?」

「・・・・?」

「何を言ってるんだって顔をするね。・・・・その村は盗賊団に滅ぼされたよ。」

「・・・・・は?」


バカをいうな!

アルツ村が滅ぶ?負けたのか?

あの村にはグリスヴァルドからの兵も沢山いる。

それに、グリスヴァルドにそんな事が起きたなんて、一切報告が入っていない。

・・・・一体、何を言って・・・・・


「それは本当なのか?・・・お前らが見たのか?」

「いや、見てないよお。僕達が着いた時には既に遅かったねえ。」

「?・・・・ならなんで盗賊団だと分かr・・・・」

「だって僕達が皆殺しにしたからさあ!!!」

「なっ!?」


無視出来ないというのはこういう事か!!

こいつらがアルツ村を襲撃した盗賊団なら、確かに相手せざるを得ない!

殺ると決まれば速攻で決める!!


「後衛!!魔法を撃て!!!!」

「う〜ん。いきなりだなっ・・・・」


ドゴオオオオオオオオ!!!!!!


魔法が相手の馬車に直撃する。

俺と話していた男もその馬車に乗っていたし、普通なら死んでるはずだ。

・・・・・だが、どうしてもこの程度で死んだ様には思えない。


「グレン!!煙が晴れたらすぐに切り込む!いいな?!」

「おう!任せろ!!」

「お前は後ろの奴らにこの事を報せに行ってくれ!!」

「分かりました!!」


1歩後ろで待機していたグレンチームと合流し、いつでも突撃できる様に、剣を抜く。


「そろそろ煙が晴れる・・・・!?」

「いきなり痛いなあ。」


キン!!


煙の中からブライドを殺そうと、さっきの男が飛び出してくる!!


あっぶねえ!!

速い上に躊躇なく首を狙ってきた!

こいつ、人間と戦い慣れてやがる!!!


「「「「やれええ!!!」」」」


「迎撃しろ!!絶対に負けるなよ!!」


煙が晴れると同時に、剣を持った人間が一斉に突撃してくる。

あの男の仲間か!!

この人数・・・・・中々の数の盗賊団だ!!


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