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てんやわんやで異世界転生  作者: いんふぃ
第3章 マルガス公国
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てんやわやな説教回

俺の態度が変わったのがそんなに驚きなのかクリステラは言葉が出ない。隣のメリナも同じようだ。向こうから話を振って来たのにこの態度は頂けない。


「そちらから聞いて来たのだろう?その結果最悪国が滅ぶ事も考慮のはずだ。早く話を続けないか。クラステラ」


俺が話を急かせるとクリステラは震えだした。虐めているようだが容赦はしない。この話をしに来たからにはそれなりの覚悟を、見せてもらわないとな。


「口を挟んでよろしいでしょうか?ベル様」


堪らずメリナが援護に来たか。まだ早いんじゃないか?


「メイドなら主人の事を信じたらどうかな?こちらとしてはこれでも譲歩しているんだが。」


俺の言葉に「これで…ですか」と呟くメリナ。そうだよ、普通ならメリナの横からの言葉に攻めていくからね。まだまだ可愛いほうだ。


「す、すいませんベル様。メイドにに口を出させるなど失礼をしました」


クリステラがどうやら気づいたようだ。なら及第点だ。ここから攻めるのはやめよう。


「さて、クリステラ。この先、話によっては君の国のワイバーンはこれから先はいなくなってしまう。それを前提で何を聞きたかったのかな?」


…あぁそれすら気づいていなかったのか。これは駄目だな。公爵もこれではいけない。こんな覚悟と思慮が足らないままで俺の前に出すなんて、公爵も呼び寄せるか?ギルツが先の方がいいか。


「どうした?これでは話にならないではないか。メリナ、お前の主人はここまでのようだ。先に帰って公爵にこう言っとけ。お前の教育の所為で国が滅ぶ…とな」


俺が立ち上がり部屋を出ようとするとクリステラが泣きながら縋り付いてくる。だから駄目だって。そんな弱みを相手に見せてどうすんのさ。相手は竜の使いだと分かって来たんだろ?だったらベルに対してではなく《竜以上の存在》として考えて行動しないと…


「クリステラ、君はそれ以上無様な姿を友である俺に晒すのか?それはお前だけでなく俺も侮辱する行為だぞ?」


そう言って部屋を出る。完璧に悪役になったな。さて、どこから攻めようか?


「ベル!クリステラがこちらに来たと聞いて来たのだが…遅かったか…」


いやいや丁度良いところに来たよギルツ君。俺はにっこりと微笑むとギルツをマドックの部屋に連れて行った。


「なんだ息子よ…おい何する気だ?お前普通じゃないぞ…公爵令嬢に会ったのか…」


長いため息をついてマドックは倒れこむ。俺の異様な姿を見てサルサと副船長は部屋をすぐに出て行った。


「親父も来てるなら来てるでちゃんと説明しろ。それなら対応出来たんだぞ?それをしなかった親父のミスだ。クリステラは部屋で泣いてるからな」


そう言うとマドックとギルツの顔色が変わる。明らかに俺に敵意を持っているな。こいつらもついでにお仕置きだ。


「お前何やってんだよ!国同士の問題になっちまうぞ!」


「同感だ。今回はベルが悪い。いくら友達でも公爵令嬢を泣かせたとあっては公爵が黙っていまい。大問題だ。」


俺は椅子に座り。足を机に投げ捨てる。驚く二人にお仕置きを開始する。


「お前ら全員不合格だ。世間の風に当たりすぎだ。まず前提が違う。俺は竜に貸しがある。それも二つだ。これだけでこの国を滅ぼせる」


二人は揃って絶句する。マドックは特に俺がした事まで知っているのだ。俺がどれだけおかしいのかを分かっているのだからもっとしっかりして欲しい。ギルツは俺が一回怒った事を覚えていないのか?こいつも減点だ。


「次にクリステラは俺に借りがある。それを忘れてるんじゃないか?口約束とはいえ借りは借りだぞ?」


俺がクリステラなら最初から今回の事は誰にも話さないとして借りを返す。話を聞きにくるなんて駄目過ぎる。


「しかし、しそれでも国が滅ぶなんて口にしない方がいい。大公もその言葉は許さない筈だ」


ギルツはまだ人間相手でいるな。マドックの方は…気づいたか。流石元勇者だ。


「ギルツ…あえてギルツと呼ぶぞ。こいつは国を滅ぼす覚悟で言っている。後は分かるな?こいつ一人で国みたいなもんだと思え」


マドックが正解だ。俺個人の地位や立場で見ていてはいけない。竜の使いと知って、尚且つ怒れる竜を止めれる存在として見ないと話しにならない。相手の気分次第でその力が振るわれる訳だから。だから今回はクリステラが一番悪い。友達気分で竜にお願いしに来たようなもんだ。しかも相手が一番嫌がっている事をだ。そろそろ来るかな?


「ドーーーーン!」


「ここか!クリステラを泣かせた不届き者がいる部屋は!誰であろうと許さんぞ儂が「いいから黙ってそこに座れ。クリステラとメリナもだ。」


俺は言葉に魔力を乗せ行動を縛る。[言霊]と呼ばれるレアスキルだ。本来なら同レベルの相手には聞かないが今の三人なら余裕だな。


「メリナ思ったより早い行動じゃないか。些か驚いたぞ。どうやって呼び寄せた?」


言霊を使ったまま話をする。メリナは言われるがままに答え始める。それを見た公爵は唖然とする。


「通話珠と呼ばれる魔道具で公爵様に連絡しました。すると転移珠と呼ばれる魔道具でこの近くまで跳んできたようです。お嬢様の泣かれる姿に我を忘れここまで来ました」


…この公爵も説教だな。俺は無詠唱で次元結界を作る。これから説教を続けるのか。癒しが欲しいよ。




今回の話は私個人の独断的な考えになります。不快な表現などあるかも知れませんがそんな考えもあるのかな程度でお読みください。

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