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てんやわんやで異世界転生  作者: いんふぃ
第2章 コルカ王国
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てんやわんやな主人公2

ギルツの旦那は公爵家第3男だった。自分でも何を言っているのかのか分からない。


「ベル君。済まないがこれ以上の会話は部屋でしようじゃないか。」


しかも、敵前逃亡不可のようです。


「分かりました。ではこちらに。」


そう言って部屋に招き入れる。ギルツさんはローブを脱ぎ、いつもとは違う態度で席に座る。此方も嫌々ながら対面に座り会話をすることにする。


「それにしてもマルガス公国の公爵家の身内とは驚きました。今回の護衛の仕事はその為に受けられたのですか?」


直球だがそのまま聞いて見る。コルカ王国との国際問題に関わる為にこの仕事を受けているならこちらとしては官僚殿に任せるだけだ。国同士の話にまで関わりたくない。


「いや、私は18の時に冒険者になっているからね。国に帰るのも久しぶりの事さ。」


ギルツさんは笑いながら答えてくれる。でも冒険者としてこちらの国に内偵ぐらい出来るし安心は出来ない。


「若くして冒険者になられたんですね。でもそれならヴォートレス大陸に来ることもなかったんじゃないですか?」


なんでこっちの大陸来たんだよ。不自然じゃねーかといった意味を含めて聞いて見る。


「3男といえど公爵家に生まれたものの性かね。貴族間のやりとりが自分には合わなくて冒険者になった訳だが周りの目はそうは思ってくれなくてね、結局ヴォートレス大陸に逃げ込んだのさ。」


溜め息をついてこちらに答えてくれるが、こちらとしては半信半疑である。話的には纏まっているがそれが証拠とまではならないからね。状況的証拠にしかならない。」


「こちらも答えたのだから教えてほしいな。どうやってあの飛竜を手なづけたんだい?」


ギルツさんとしてはそれが最重要なのだろう。仕方がないか。ある程度の妥協はしていこう。


「すきるには[共感]というものがありましてね。後はご自由にお調べください。」


嘘は言わないよう、言葉を使いながら答える。共感はどんな種族とも心を通わせることが出来るレアスキルだ。獣使いや召喚師などは喉から手が出るほど欲しいスキルだろう。


「なるほどね。しかし君には鑑定が通らないから真実かどうか分からないんだ。」


この男ここでそれを言うのか。流石は貴族。汚いな。なら此方もそれなりの対応をさせてもらおう。


「それは宣戦布告と取っていいのか?ギルツ殿。度々不快な事をされている自覚はあったが本人が自供するならここで対処させてもらうとするが?」


そう言って[闘気][威圧][覇気]などを使い精神的に圧迫する。流石にそこまでされるとはギルツも思わなかったのだろうがこちらは秘密が多い身の上。これ以上の相手はしたくない。


「何事だ!ベル……殿?何があったのだ?」


冒険者のリーダーが乱入してくるが顔も向かずに手で押しとどめる。他にも人がいそうだがこれ以上人を増やしたくない。


「そこから入ろうとするならギルツと同じく敵対したと判断する。それ以上は言わない。」


それだけ言ってギルツに問い掛ける。


「もう一度言う。冒険者ギルツ。人に何度も無断で[鑑定]をする事は冒険者として当たり前の事なのか?そうであれば私は冒険者とこれ以降一切の行動を断ることにする。そうでないなら宣戦布告として貴殿と戦おう。返答はいかに?」


あくまでこちらとしては譲れない事を強調して会話する。これで貴族としての身分を出してくるようならマルガス公国には絶対に行かない。寧ろ身分を隠して冒険者としてこの船に乗り込んだ事を後悔させてやろう。


「待ってくれベル殿。鑑定を無断でギルツがした事は詫びる。こちらから謝罪をさせてもらうからこの場は一度ひいてくれないか?」


リーダーが真剣な声で説得してくるが話にならない。自分が欲しいのはギルツの返答だ。それいかんによっては今後の人生設計がかわるのだ。他はどうでもいい。


「す、済まなかった。心から謝罪する。」


ギルツが震えながら返答する。現在ギルツには3重のスキルによるプレッシャーをかけている。上位魔獣とタイマンしているようなものだ。だがまぁ謝罪されたからには許さないといけないな。今回のは警告を含めた威嚇だ。余り舐められた態度ばかり取られているのも好ましくない。貸し1ぐらいでいいかな、?


「分かった。謝罪を受け入れる。但し、貸し1だ。分かったな?それといくら若輩者に見えるとはいえ侮り過ぎだ。もう少しこの船に護衛として任命された人間だと考えて行動して欲しい。それなりの訳があるからこそ選ばれているのだから。」


そう言ってスキルを解除して右手を差し出す。ギルツさんは驚いてはいるものの右手を取り和解の握手とする。


「それならこれで終わり。親父には話があるから残っておいてくれ。」


そう言ってその場に集まった人を解散させマドックを部屋に入れる。


「お前とんでもない奴だったんだな。上位冒険者を脅すとか聞いたことがないぞ。」


多少は驚いているもののさすがは勇者。部屋に無詠唱で結界を張りおかしな所がない事を確認してからギルツの事と竜騎士である公爵長女の事を話す。ついでにカーターの事も


「この船乗っている船員以外問題児だらけじゃねーか!どうなってるんだよこの航海。特にてめぇがやばすぎる。全くやってらんねえ。」


その通りです。お父様。ご迷惑をおかけします。


「そういう事なんで今回は少し示威行動をさせてもらった。あとマルガス公国がやばすぎる。関わり合いたくない。」


「そういう訳にいくかこの馬鹿息子!助けたのはお前だから絶対呼ばれるわ」


マドックが唾を吐きながら怒ってくる。カルシウム足りてる?牛乳いる?





読んでくださりありがとうございます。

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