幕間3 決まらない男
柏木「各自、コードネームを決めて下さい」
菅 「柏木は何にしたんだい?」
柏木「不肖、レイブン、と」
菅 「いいね! 頭良さそうだし、不吉だし」
柏木「(不吉……)マスターは如何いたします?」
菅 「わたしは何でもいいよ。任せる」
柏木「……ではシリウス、など。(最も強く美しく輝く純白の星! ああ!)」
菅 「ありだね。このスーツとお揃いだ」
柏木「えぇ、むしろその程度の認識で宜しゅうございます」
菅 「……認識?」
柏木「いえ、何でも……。魁人くんはどうする?」
魁人「俺も、何でも。どうせ俺ら、犬っすから」
柏木「そういう所が君らしい。犬ならハウンドでどうだい?」
魁人「ハウンド! なんかカッけぇ!」
柏木「決まりだね。麻生くんはやはり、自分で決めるんだろう?」
結弦「もちろん候補はいくつかあります」
魁人「ピアノ野郎とか」
結弦「魁人は黙ってて」
菅 「あはは! だよね、麻生は音楽に因んでないと!」
結弦「ただ何かしっくり来なくて。フォルテシモとか、カデンツァとか」
魁人「なんじゃそりゃ」
菅 「確かに……呼びにくいね?」
結弦「レイブンって聞いたら、カナリアもいいかと思ったんですけど、これは――」
柏木「……えぇ。作者名と被る(笑)」
結弦「ウグイス、はどうでしょう?」
菅 「それだと、選挙カーに乗ってそうだね」
結弦「ああもう! 決められない!」
魁人「またかよ、面倒くせぇ……もう非常勤で良くね?」
柏木「……(非常勤!?)」
菅 「非常勤! 秘匿性ならバッチリだ!」
結弦「ええ!? なんで僕だけ勤務区分なんですか!」
魁人「ハウンドより非常勤、応答せよ。(ニヤニヤ)」
菅 「シリウスより、非常勤、突撃。(真面目)」
結弦「待ってください! 冗談ですよね?」
柏木「こちらレイブン。非常勤、報告求む。(真顔)」
結弦「局長まで!」




