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やっと来た温泉回

「……やっと終わった……さすがに休み欲しいかも」

「私もだ……筋肉痛が」

執務室でエクセルとキンニクがグダっていた

エクセル君の騒ぎと王都軍への人員輸送など

久しぶりに仕事が多い1日だった


しばらく放心していると、マオの呑気な声が部屋に響く

「そういえば、昔の魔王軍に休みまくって軍法会議にかけられた奴がおったとか

たしか……ヤスム=ツヨイ」

場の空気が一変する

「マオ様!その名は軽々しく口にしないでください」

「ヤスムか……魔王軍の参謀、誰よりも戦い誰よりも休んだ――伝説の反逆者」

キンニクとシエスタは直接一緒に居たはずだ


「そんなに重い話しじゃったか? 今どうしておる?」

怒られるくらいの勢いにマオがキョトンとしてしまう


「たしか、中立地帯に温泉旅館を経営していると聞いたような」

「今のエクセル様なら あるいは……」

キンニクとシエスタが真面目に目線を交差させ頷く


「この【不条理な状況】をぶち破れるかもしれません 行くべきでしょう」

意味が分からないが一同が向かうのは――

湯けむりの中に眠る【魔王軍の真実】が保管された温泉旅館


――


「ヤスム殿と会うのは久しぶりだな……」

キンニクは道中の会話で笑いながらも、どこか懐かしさを感じさせた

「ヤスム亭」に到着する

魔王城の森を抜けた先

山の中に日本の温泉旅館そのままな建物が建っていた


――


旅館の前に着くとすぐにヤスムが姿を現した

年齢不詳ながら若々しく、仙人のような浮世離れした感じ

しかし雰囲気は歴戦の勇士のようなオーラを纏っている


「久しぶりだなキンニク シエスタ そして新魔王様」

「噂だけは聞いておる 我も魔王になったばかりの身 昔の話しを聞かせて欲しい」

マオが深々と頭を下げ 慌ててエクセルも隣で下げる

「昔のあの人に似てますね そんな事しなくて良いですよ魔王様 さぁどうぞ中へ」


キンニク達も「元気そうだ お世話になります」

と普段は見せない緩んだ感じで入る


――


何やら魔族だけで話しがあったようで別室に通された

結構長く数十分経つとヤスムに呼ばれた

「話は聞いたよ 君がエクセル君か、どうだ一緒に露天風呂に行こう」

初対面で緊張するがもちろん温泉を断る理由は無い

「……あ、はいっ 温泉、ぜひ……!」


――


石造りの湯船に湯気がたつ

にごり湯で泉質はアルカリ性「美肌の湯か?」

少し温泉旅行した時の事を思い出す


戦士のヤスムと並んで入ると、大人と子供以上に体格差があるように見える

ヤスムの身体には古傷が目立つ


「エクセル君 君はこの世界の人間では無いね」

!?

相手の話しを聞きに来たはずが、急に自分の核心を突かれる

「なぜそのような事を?」

ヤスムの考えが分からず聞き直す


「戦場で千の命を見送れば、見えないものが見えてくる……魂の根 君からは懐かしい匂いがした」

「ここの建物を設計したのは初代魔王ー日本人だ 君からは同じ魂を感じる」

「初代魔王が日本人なんですか!」

驚いて立ち上がってしまう

「あっ すみません」と、つい日本人病が出て入り直す


「私が追放された軍法会議から話そう」

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