魔王軍保育園「みなごろし」
「……ここが保育園?」
看板には【みなごろし】と書いてある
中からは爆発音や泣き声が聞こえる
「今までで1番魔王城らしい所かもしれない」
扉を開けると、まさに託児所だった
火を吹く 空を飛ぶ ゴーレムに騎乗する 部下を作り組織的に行動する……子供達
そんな中
エプロンを付けた大人のデーモンが延々と指揮をとっていた
まずは火を消す「アイスブレス」 ジャンプして空を飛んでる赤子をキャッチ
ゴーレムはトラップで動けなくなり、集団赤ちゃんは他の保育士に囲まれていた
「次ッ 寝かしつけ班 配置準備」
全員を布団の上にチェーン魔法で拘束する
「睡眠魔法スリプル」
保育園園長 ミルク=グングン デーモン種
「お前がエクセルか 話は聞いてる」
どうも
「一応は休みが出来たおかげで魔法が使いやすくてな 助かってる」
「いや えっと魔法とかは……」
「私はMPとか分かる側の人間だ マオの事は気にするな」
MPは魔王城の禁忌らしいから、話せる人が居るのは助かった
「あんなに小さかったマオが魔王になるとは まぁまだ長命種だから小さいけどな」
「長命種って良く聞きますね 何なんですか?」
「単純に長生きな種族の総称だよ マオは髪の色が薄紫だから王族系の珍しい血を引いてる」
――
「昔話はそれくらいにしとこう 保育所にはまだ問題があってな」
真剣な顔をして言う
「お前のせいで魔王城はベビーラッシュでな 2号店 3号店まではさすがに手が回らん」
「えっ、俺のせい?」
「休みがあると心と身体が元気になる→家族を考える→まあ、そういう流れだ」
種族によっては1日で赤ちゃんが産まれるらしい
「お前が知ってるのだとあれだ オーガツヨイと錬金術士ハガネの子供も居るぞ」
出来てるとは思ってたけど、あいつらいつの間に
「とりあえず何とか解決を頼むよ」
――
「うちの子ちゃんはどうしてまちたかね~」
仕事を終えたツヨイとハガネが保育園に迎えに来る
「子供に特に変わった事は無いです 今日はエクセルが来て何か視察して帰りましたね」
ミルクが巨大な子供を抱えて引き渡す
「おーエクセルが来たのか じゃあうちの子を見てとろけてしまったのでは無いか?」
「人間に耐えられる可愛さでは無いでちゅからね~」
ダメだ2人とも親バカが過ぎる
「あーそうですね はい引き渡し終了です また明日」
「もう少しうちの子を見た時の反応とかを~」
ズドンッ
デーモン属の攻撃力がある足踏みの音が響く
「はい 親バカタイムは終了 他の人も来るので帰って下さい」
さすが園長
親への対応も慣れている
そして強く無いと魔王城の園長は出来ない




