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6.え?めでたしじゃないの!?

 6、え?めでたしじゃないの!?

 レオは青い大空を見つめながら、つい先日までのことを思い出していた。

 そう、今までで体験したことのないような程の体験を。あまりにも現実離れした事に実は夢だったのではと思わなくもない。だが、まぎれもなく自分に起きた、確実に現実なのだった。

 色々思い起こしながらレオは、よく生きていたと自分を褒め称えたいと、涙ながらに思ったのだった。

 レオは、あの後、無事元の世界の元の場所へと帰ってきた。まあ、帰ってきたが、自分のこの体質など直ったわけではないが、相も変わらずの巻き込まれ人生を送っていた。

 通学路を通っていくレオが、物思いにふけっている。今のレオは周りに目を向けてなかった。混雑する通学中の学生の合間を抜けて行こうとしたら、誰かとぶつかり、押された。

 その拍子に、車道付近へと追いやられた。

「ぎゃー!!」

 神崎玲於奈十六歳。本日も相変わらず巻き込まれ人生。

 車のブレーキ音とともに、レオの叫び声が木霊した。

「なあ、レオ・・・実はアホなん?アホなんちゃうん??」

 真紀が、携帯を取り出しながら、足先で、つついてくる。

「ちょっと、考え事してたんだ!それに真紀今回は、救急車はいらんぞ!」

「へ?そうなん?見事に()かれてた、みたいなんやけど?」

「寸前のところで、何とか避けたが、自分の足に引っかかりこけた。」

「やっぱ、アホやアホがここにおる。レオ、どこかぬけってんちゃう??」

「うっせー!」

 そう言いながら、汚れた服をはたく。

「レオー!」

 遠くから、聞きなれた声が聞こえてくる。

(あれ?幻聴か・・・??)

「レオ!!」

 なんたって目の前にいるのは

「レオ!大丈夫!!怪我とかない!!」

 焦ったようにレオのことを確かめるように見てくる。

「あれー?俺幻覚見えるかも??もしかしたらかなりやばい?!」

 隣にいる、真紀に蒼白の顔をして尋ねた。

「ほな、救急車呼んどくわ」

 携帯を再度扱いながら真紀が淡々と言う。

「そんなに悪いの!レオ!大丈夫!!」

 幻覚だと思うその人物が、焦ったようにレオに尋ねてくる。

「・・・。・・・あの・・・なんでいるんだ?光・・・???」

 どうやら幻覚ではない光に、レオは不信に思いながらも尋ねた。

「え?あ・・・!学校はこっちに通う事にしたんだ!」

「えーっとあっちは大丈夫なのか???」

「ああ、ちゃんとあっちから通うから大丈夫だよ!」

 ニコニコと嬉しそうに微笑む光に

「えっとどうやって??」

「ああ、行き来できる扉、造ったから大丈夫だよ!」

 事の重大さをものともせず、ただ嬉しそうに笑う光に、ただ、レオは

(そんなんでいいのか――!!)

 そう、叫びたくなったのだった。

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