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7.

大きな爆発音を聞いて、ファラスは、何事かと部下達へと尋ねた。予想は就いていた。王子が攻めてきたのだろう。直ちに部下達を配置に就けた。

 確か部下やあのアンとか言う魔道師に、王子の始末を依頼しておいたが、どうやら、失敗に終わったらしい。そう、親指の爪を噛みながら思案していた。

「使えないやつらめ!」

 ヒステリックに大きな王座に座ったり立ったりを忙しなく繰り返しながら、王座の後ろにある隠し部屋に入って行く。

「まあ、好都合か・・・どの道、王子を始末するのにこちらから、出向く必要もなくなったという事か」

 そう呟いて、目の前にある魔神アンシュの像を前に、何かを呟いていた。


 東の空に太陽の光が昇る前に、光たちは王都ラッストラへとたどり着いた。

 十年前、内紛で焼かれた王都はその痛手を未だに、痛々しく残していた。

  王都の東に位置する聖堂のある地下へと光達はたどり着いた。

 ファラスにとって都合の悪い物達。ファラスによって内紛を起こしたと偽りの証拠を突きつけられ王城を後にせざる終えなかった者達や、不信感を抱いている者たちが、

「王子・・・ファラスの奴は、復興など、望んでないのですよ。少しずつ少しずつ、この国を、壊すために、わざと痛手を受けた王都を、内情が思わしくないと示して名実の元に何もしていない。」

「十貴族の重臣の意見など聞かずに、独断と偏見で、事を進めている。自分の後ろにアンシュがいるからとして、事実、王位継承者である王子が現時点でいないという事もあり」

「俺が、もう少し早く帰ってきていればよかったのか・・・」

 そう、ぼそりと呟いた声に、ドーラスは

「いえ、もし帰ってきていたら確実に王子は殺されていたでしょうね。今だから、この大多数の人数が集まることができたのですし、十貴族も最初のほうはだまされていましたから、それに、ファラスのほうが、王子が生きているとは、この十年考えていなかったようですし」

 十年に一度のあちらとこちらの世界の境界線が薄れる事によって、王子が生きている事を知ったのでしょう。そう、神妙な面持ちでドーラスは呟いた。

「王子、この、聖堂の地下通路より王城へと侵入ができます。朝日が昇るとともに、他の隠し通路で待機している十の部隊が一気に城へと侵入します。それとともにアンシュの像の破壊。ファラス側の人間の拘束。正面部隊が爆発を起こしますのでそれを合図に、私達はファラスを捉えます。それでよろしいですか?王子」

「ああ、よろしく頼む」

 光は、ドーラスに、事の内容を再確認しながら、聖堂の地下通路へと足を進めていく。光は急く気持ちをどうにか抑えながら、確実に一歩足を進めていた。

 城の地下には隠し通路がいつくもいくつも縦横無尽に張り巡らされている。そのほとんどは、ダミーと中心部にでる事はなく外へとつながっている。ただ、王のいる間につながっているその、その本筋を知るのは王家とほんのわずかな一部だけだった。

 光とドーラス達は、一つの扉の前で内の様子を確認していた。人の気配はない。光はドーラス達と顔を見合わせて頷き次の瞬間、王の()へと入っていった。


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