5月1日 GW3日目
俺 「じゃあ、大学でも野球してるんだ?」
八幡「まぁ、サークルだから遊びみたいなもんだけどな」
俺 「そうなんだ」
大学のことはよくわからない。けど、今の話を聞いて部活とサークルは、全然違うことがわかった。
八幡「お前は、仕事どうなんだ?」
俺 「いや、もう大変だよ」
こっちに帰ってきてから、仕事のことは忘れていた。このGWが終われば、また仕事だしな。上手く切り替えれか自信がない。
八幡「やっぱり、働くのは簡単じゃないか」
俺 「そうだな」
八幡「すげぇな、お前は」
俺 「そんなことねぇよ」
別に大学に行くことより、働くことが凄いとは1ミリたりとも思っていない。大事なのは、そこでどれだけ努力したかだ。
八幡「他に会ってないのか?」
俺 「他の奴ら?」
八幡「全然会ってねぇな」
頭の中には、聖徳高校の奴らの顔が浮かんできた。アイツらは、元気にしているのだろうか?
俺 「橘とか、橋本はどうしてんだ?」
八幡「何してるかわかんねぇな」
俺 「お前も会ってねぇの?」
八幡「ああ。二人とも野球してるからな」
俺 「そっかぁ」
そっかぁ。アイツらは野球してんのか。大変だなれはそれで。
八幡「二人とも続けばいいけどな」
俺 「続かない可能性あるの?」
八幡「まぁ、アイツらの性格だからな」
俺 「それはありえるな」
たしかに、大学まで行くとただ野球してるわけにはいかないな。ちゃんと結果を出さないと上には上がれない。大学の授業やバイトもあるし一筋縄ではいかないだろうな。
八幡「特に、橘は気分屋だからな」
俺 「ハハハハハ。たしかに」
橘は、今どうしてるのだろうか?入って間もなければ、おそらくまだ試合にも出てない時期じゃないのか。そう思うと心配な部分もあった。
八幡「大学行ったら、もっと上手い奴いるしな」
俺 「プロ行くような奴もいるんだろ?」
八幡「サークルでさえ、強豪校いるんだぜ?」
俺 「そうなの?」
橘とか、試合に出れないって思ったらさっさと辞めそうで心配だけどな。ほんとに続くのか?
八幡「ああ。俺のところは、純新学園の奴がいるよ」
俺 「へぇー。上手いの?」
八幡「ああ。めちゃくちゃ上手いよ」
純新学園かぁ。昨年ベスト4くらいじゃなかったかな?そんな強いチームがいたら大変だな。八幡は、いつものように語り始めていた。




