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4月22日 結果

 

 髙橋「同期会には、代表も来るみたいだ」

 俺 「お前が呼んだのか?」


 相変わらず、髙橋は、次から次へと何かを企んでいる。性格もいいし、プライベートも充実している。コイツに言うことはまったくないな。


 髙橋「ああ。金も出してくれるらしいから」

 俺 「ハハハハ。お前らしいな」

 髙橋「どこがだよ」


 きっちり、win-winになるように仕組んでいるのがさすがとしか言いようがない。


 俺 「何人来るんだ?」

 髙橋「全員来るよ」

 俺 「凄いな、さすがお前だ」


 グループチャットも動いてないのに、どうやって集めたんだよ?不思議すぎる。


 髙橋「代表も三藤を見に来たいんだろ?」

 俺 「お前もな」


 そっかぁ。髙橋にとっては、三藤というエースがいるのか。どんな思いをアイツは抱いているのだろうか?


 髙橋「いやー。なんか、この前代表と話してたんだけど、俺あんま合わないと思ってるんだよね」

 俺 「そうなのか?」


 そうか、代表は髙橋より三藤推しという構造になっているのか。なるほどな。


 髙橋「ああ。なんかな、、、、、、、」

 俺 「代表とそんな話したことがないから俺にはわかんないや」


 どっちが推されているかなんて、あんまり意味がない。結果さえ出せば、会社は見向きをしないといけないんだから。


 髙橋「同期会の時に話さないとな」

 俺 「俺は、三藤に興味があるな」

 髙橋「なんで?」

 俺 「だって、相当尖ってるんだろ?」

  

 三藤は、結果出している分だけ、いい評判だけではなかった。当然不平不満も営業の中からは聞こえていた。


 髙橋「ああ。結果のためには、手段はとわないからな」

 俺 「そうなんだ」

 髙橋「ホントに凄いと思うぜ、俺は」

 俺 「たしかに」


 この前会った時は、すぐに帰ったしなんか掴みにくい奴ではあった。


 髙橋「ただ、先輩からは好かれてないらしいけどな」

 俺 「そうなの?」

 髙橋「まぁ、あれだけ結果出されたら困るだろうしな」

 俺 「そんなに?」


 そんなに結果出してるのか。俺も頑張らないと。


 髙橋「営業一課の中では、二番目に成績を上げてるらしいしな」

 俺 「そうなんだ」

 髙橋「ああ。だから、MGもアンテナはってるよ。トラブルが起きないか」


 なるほど。ただ、営業で結果を出すだけではダメなのか。それなりの対人関係も必要っていうことか。

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