4月21日 部署
ゴールデンウィークまで残り9日。俺たちの会社では1週間に設定されていた。4月29日は、髙橋が企画した同期会が開催される予定だった。俺たちの同期は、エースの三藤が営業第一課で早速売り上げをたてて貢献していた。次に、営業ニ課の会田が最近営業で成績を出しているらしい。本来なら研修期間だが、ついていた先輩社員が体調不良で教えられなくなり、急遽デビューとなったらしい。そう考えると、俺の目標である髙橋は、思うような結果を出せていないようにも思えた。営業三課の石木と中丸は、俺と同じように研修を受ける毎日の様だ。営業は、全員で6人。しかし、俺たちの同期は営業以外の社員もいた。
マーケティング課には、林、南、花田の3人が在籍していた。マーケティング課の3人はとても仲がいいらしく、よく飲みに行っていると聞いていた。マーケティングは、営業課のように数字で現れない部分が多いからだろうなと勝手に思っていた。マーケティングは、競合他社との価格競争や品質提供などをパソコンを使いながら働いていた。そのため、大学を出ていない俺にとっては、難しい作業のイメージだった。マーケティングの次に多いのが、デザインクリエイティブ課と言われるところだった。ここには、早井と本庄の2人がいた。特に、早井は芸大出身で会社にとっては期待されている存在らしい。デザインクリエイティブ課というのは、ホームページやロゴなどを自社で考え売り出していくという部署だった。パソコンも使えないし、そんなデザイン性もない俺には絶対無理なのだ。
残った若佐と橋本は、総務部と人事部に属していた。どちらも、新入社員が一人しかいないから、とても寂しいらしい。そんな二人の声も取り入れたのが今回の同期会だった。前回は、まだ慣れていない状態だったが今回は、みんな少しずつ慣れていた状態なのでまた変わる。髙橋は言っていた。髙橋もこの状況を面白いとは思っていない。この前のサシ飲みで思った。髙橋がくすぶっている間に、三藤が先頭を走っており、次点に会田が来るという展開。ただ、髙橋は争いをするというよりも根っからのキャプテン気質だった。三藤みたいに絶対的エースとは少し異なるけど、髙橋みたいな存在を会社は好んでいるのかもしれない。三藤と髙橋は、園山代表と既に飲みに行っているらしく、代表の凄さを目の当たりにしている。高校生の俺にとっては何もかもちがうからこそ追いかけがいがあるのだ。




