4月20日 モチベーション
俺たちは、休憩スペースで話をしていた。もう時刻は18時で仕事時間だけは終わっていた。しかし、先輩が帰ってきていないから帰れない。帰ったらダメということではないけど、資料をまとめる必要があったのだ。
髙橋「へぇー。それでタイピングしてるんだ」
俺 「ああ。大学とかだったら、パソコンの授業とかもあるの?」
髙橋は、仕事時間が終わったこともあり、ネクタイをくずしていた。
髙橋「あるよ。そんなに詳しくはやらないけど」
俺 「俺も大学行っとけばよかったかな?」
大学に行ってたらまた変わっていたのか?そう思うとなんだか不思議な気持ちになってしまう。
髙橋「後悔してるの?」
俺 「まぁ、そういうところもあるよね」
八幡や橋本たちは、大学に進んでいるんだろうな。なぜか、聖徳高校のやつらを思い出してしまった。
髙橋「大丈夫だよ。お前なら、やれるって」
俺 「どこからの自信だよ」
思わずツッコンデしまった。
髙橋「俺のカンだよ、カン」
俺 「お前のカン当たらないだろ」
髙橋「そんなことねぇよ」
今は大変だけど、5年先くらいの時に笑えてたらなぁ。
俺 「先輩に言われると思うけど、お前だとなぁ、、、」
髙橋「なんだよ、それ」
髙橋の話に関してはあんまり信用していない。ただ、優しい言葉は嬉しかった。
俺 「でも、上手くはなりたいな」
髙橋「本気?」
俺 「まぁ、どうだろうな」
髙橋の顔を見ると自信はなくなってしまった。
髙橋「もうそろそろ1ヶ月経つだろ?」
俺 「ああ」
顔をキリッとさせ、俺の方を向いた。
髙橋「1ヶ月経つとさ、いろいろ心境も変わるんだよ、いろいろ」
俺 「そうなの?」
何がいいたいのだろう?
髙橋「今は、モチベーション高くても6月くらいになると、みんなだれるよ」
俺 「そうなんだ」
社会人ってそんなもんなのか?
髙橋「ああ。1年は長いからモチベーションをどれだけ維持できるかが勝負だ」
俺 「お前は自信あんの?」
髙橋「もちろん。じゃなきゃ働けねぇよ」
まだ1年も経ってないのに、わかるのは凄いな。
俺 「俺も頑張らないとな。お前にも同期にも負けたくない」
髙橋「それは楽しみだな」
今は、できなくても宣言はしときたい。それだけが唯一できることだった。




