4月17日 乾杯7
俺は、ゆっくひとテレビを見つめていた。今日は、1日雨らしい。たしかに、雨の音が家からでもよく聞こえていた。ただでさえ、めんどくさいのに雨ということでさらに憂鬱さを増して行く。それでも、行かないといけない俺は、ため息をついていた。もう、時刻は7時を過ぎていた。そろそろ出発しないと、電車に間に合わない。急いで着替えていく。置き傘をリュックから取り出し、玄関を出て行った。
ー4月11日ー
最後の飲み物は、もう間もなく無くなろうとしていた。トイレから帰ってきた俺は、髙橋のスッキリした顔を見ていた。
俺 「そろそろいくか」
髙橋「そうだな」
俺 「会計なんぼだった」
俺がトイレに立つ前、髙橋が見ていたのを知っていた。
髙橋「もう払っといたからいいよ」
俺 「えっ、まじ?」
髙橋「ああ」
まさか、あんなにスマートにお金を払われるなんて。これが、社会人の男かぁ。凄いな。俺も社会人のはずなのに。
俺 「半分どれくらいだった?」
髙橋「いいよ。今日は、俺の奢りだよ」
俺 「よくねぇよ」
まかか、奢られるなんて想像もつかなかった。けど、髙橋がここまでいいって言ってるし無理に払うのも違うのかもな。
髙橋「気にするな。俺について来てもらったんだ」
俺 「いやいや」
髙橋「はい、そろそろ出るぞ」
髙橋の言うがままに進んでいく。
俺 「じゃあ、俺の家で飲む物奢るよ」
髙橋「おっけー」
俺の家の近くにコンビニがあるから、そこで飲み物やツマミなどを買うことにした。
俺 「でも、まだ飲めるの?」
髙橋「ああ。余裕だよ」
髙橋は、最後のポテトフライをたいらげ、テーブルに残っていた食べ物はすべて無くなった。
俺 「すげぇな。なんでそんなに体力あるの?」
髙橋「普通、普通だよ」
正直、これ以上食えないけどな。髙橋は、まだ家でも食うつもりなのだろうか?
俺 「どう考えても普通じゃないよ」
髙橋「俺にとっては、普通なんだよ」
まったく気にも留めず話していた。
俺 「明日も仕事だし」
髙橋「仕事なんてテキトウだよ」
俺 「まじかよ」
髙橋は、店員を呼び帰ることを告げた。髙橋の声とともに俺も立ち上がり、店内を後にしたのだった。この店から、俺の家までは、電車で二駅だ。けど、髙橋といるとこれからどうなるのだろうかと妙にワクワク感が芽生えていた。




