4月15日 乾杯5
今日は、朝からスッキリとした目覚めだった。というのも、以前に比べると睡眠時間を早くしたからだ。髙橋と話していて思った。俺は、夜更かししすぎていた。そりゃあ、すぐ眠たくなるわけだ。ベットから起き上がりすぐさま冷蔵庫の中に入っているペットボトルをとり、口の中を潤していく。今日も一日が始まるけど、いつもと比べるとそんなに嫌ではなかった。これも睡眠時間のおかげだろうか?再び、ペットボトルを冷蔵庫に戻し、俺はシャワーへと向かったのだった。
ー4月11日ー
髙橋「同期で気になる奴いるのか?」
俺 「同期なぁ、、、、、。そんなの考えたことすらなかったな」
俺よりできる奴は、いっぱいいるから周りのことを気にする時間はなかった。
髙橋「まぁ、そうだよな」
俺 「誰がいたっけな」
同期の奴らの名前を思い浮かべていた。ここにいる俺と髙橋を除いたら、11人かぁ。南、会田、若佐、本庄、林、石木、中丸、花田、三藤、橋本、早井。どいつもあんまりよくわからない。
髙橋「俺と張り合えるのはお前だけだと思ってるんだけどな」
俺 「どうして俺になるんだよ」
髙橋は、何が言いたいのだろうか?
髙橋「だって、お前はさ、なんか伸びしろがあるように思えるんだよ」
俺 「伸びしろ?」
少し嬉しくなっていた。
髙橋「ああ。他の奴らは、みんな完成してる感じだよ」
俺 「言っている意味がわかんないよ」
完成してるかぁ。俺は、未完成ってことか?
髙橋「なんて説明したらいいんだろうな、、、」
俺 「知らねぇよ」
髙橋は、徐々に説明が下手になってきていた。
髙橋「例えば、三藤思い浮かべてみろよ」
俺 「おお」
頭の中で、入社式に熱いメッセージを放った三藤大雅を浮かべる。
髙橋「三藤はさ、大学卒業だろ?」
俺 「おう」
俺を除いてほとんどの奴らが大学卒業だ。
髙橋「ってことは、お前より4つ上だろ?」
俺 「そうなるな」
あんま、そんな風に考えたことがなかった。
髙橋「お前より、4つ上の能力がある状態なんだよ
俺 「ああ」
能力の差かぁ。
髙橋「でも、この4つ上の差はいずれ縮まるんだよ」
俺 「なんで、そうなるんだよ」
髙橋「そこだよ、そこ」
酒がいい感じに入ってきているのか、髙橋はテンションが高くなってきていた。