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聖女様は貧乏性  作者: ぶらっくたいがー
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第46話 確認は大事

今月の残業時間が100時間越えそうな件

先週は完全に倒れてましたorz

「お久しぶりです聖女様

 いえ、今は大魔王と呼ぶべきでしょうか?

 この裏切り者め!」


この人誰だろう?

私のことを知ってるみたいだけど

とにかく、まずは確認が大事だよね

こういうときは


「裏切りって、私なにかしたかな?」


聖女と大魔王の兼業がダメだったのだと思うけど

その場合、どっちを続けたほうがいいのかな?

大魔王のほうがお給料よさそうだよね!

あ、でも、それだと聖女をやってるときに

受け取った金塊は返さないといけないの?

でも、金塊は邪神様に没収されてるから返せないよ!?

返せって言われたらどうしよう?


「とぼけるおつもりですか…

 邪神から力を得て使徒となったのでしょう?」

「あ、そのことなんだ?うん、そうだよ」

「…え?お認めになられるのですか?」


邪神様には大変お世話になっています。

いたずらされることも多いけど。

それにしても、正直に答えたら疑問符を

頭に浮かべたような表情をされてる

えっと、確信があるから聞いてきたんだよね?


「大魔王様!…この者は?知っている者ですか?

 なにやら会話をしていたようですが…」

「ううん、ぜんぜん知らない人」


メイアちゃんのお父さんが駆け寄ってきた。

変な服の人や鬼の人は、相手に見つからないように

隠れているようだ。

それにしても一方的に知られているって嫌だよね。


「知らない人?

 私のことをお忘れですか?

 私はマリーア・トスカルバイン、昔、貴方の…」

「貴方、マリーアさんじゃないよね?」


目の前にいる人はマリーアさんじゃない

そんなこと一目見て分かった。

だから目の前にいる人は全然知らない人だ。

大勢いる兵士の人も誰一人として知らない人だ。


「ねえ、マリーアさんをどうしたの?」

「…いいえ、聖女様、私はマリーアです、

 ただし、貴方の知っているマリーアは

 もうこの世にはいないというだけですよ」


この世にいないって…

何を言っているんだろう?

よく気配を確かめてみると、目の前の知らない人の中に

マリーアさんがいることが分かった。

なるほど、そういうことか。


「もはや貴方は我々にとって邪魔な存在

 ここで、消えていただきます」


それまで沈黙を保っていた軍の人たちが

武器を構え、魔法を唱え私へと向かってくる

目が血走っているのが見える。

正気の様子には見えない。

…なんだろうね、これ?

いったい誰がこんなことをしたのかな?


「!?大魔王様、お下がりください

 この者からは私と同等程度の力を感じます!」


メイアちゃんのお父さんが私をかばうように前に出る。

え?いやちょっと待って、危ないから私の後ろにいてよ

あなたが怪我をするとメイアちゃんが悲しむよ


「させねえよ、ファントムダークイレイズバースト!」

「天地裂傷閃!」


変な服の人と鬼の角の人も前に出てきた。

いや、だから危ないってば。

攻撃したのはいいけど、あまり効いてないし

なにより…


「な…俺達の技がほとんど効いていないだと!?」

「こいつら、強いぞ!?」

「ふん、魔族もその程度か、ここで聖女と共に散るがいい!」


例えばさっき攻撃された兵士のおじさんは

動物が大好きで、よくけるちゃんが遊んでもらっていた。

その隣のお兄さんは、妹さんが病気で治療費を稼ぐために

危ない兵士の仕事をしてるんだよ?

妹さんは治してあげたけどね。すごく感謝されました。

そんな人たちに怪我をさせちゃったらどうするの?


「下がってください、私がやります」


誰かは知らないけど

こんな状況にした奴を許せない。


「ふん、自ら前に出てくるとはな!」


そして私に近づこうとしてきた

兵士の人たちが突然倒れていく。


「…な、なんだこれはいったい!?

 貴様か!?いったい何をした?」


え?あれ?どういうこと?

ちょっとまって、まだ私、何もしてないんだけど。

その上、倒れた兵士の人から黒い靄がでて私に集まってくる。


「馬鹿な、私の力が、私が消えていく…!?

 なんだというのだ、この力は…?

 これが、聖女の力だとでもいうのか!?」


本当になんだろう?

ま、いいか。

そして、あたりには私たち4人しか立っている者はいなくなった。


「これが、大魔王様の真の力なのか…」


メイアちゃんのお父さんがなにか言ってるけど

私にも分かりません!

とりあえず、みんなにヒールだヒール、

怪我をしている人もいるし治させないと。


「う…」

「あ、マリーアさん大丈夫?」


マリーアさんが目を覚ました。


「ミツキ様…?私はいったい」


覚えてないのかな?

でも、そのほうがいいよね


「そうだ、ミツキ様、王都が大変な事態に!」

「どういうことだ、詳しく話せ」

「え…?まさか、魔王!?」

「あ、味方だから安心していいよ、

 メイアちゃんのお父さんも、

 マリーアさんは病み上がりなんだからそんなに詰め寄らないで」

「む…畏まりました、大魔王様」

「ミツキ様が大魔王…?」


そういえば、話が戻るけど

聖女と大魔王を兼業ってやっぱりまずいのかな?

うん、ここはごまかしておこう。

そんなことを考えていると。


『わふ…』


…けるちゃん?

いま、けるちゃんの声が聞こえたような?

それに、ものすごく元気がなかった。

なにかあったのかな?

心配になってきた。


「友達のことが心配なので少し見てきますね

 マリーアさん達のことをよろしくお願いします。」


そう言い残して、私はけるちゃんのいるところへ転移した。


そして転移した私の目に映ったのは

片腕をなくして岩へ倒れているダグおじいちゃん

血溜まりに倒れている中二病の人

剣を杖代わりにして立っているローズのお兄ちゃん

そして、全身が傷つき、その小さな体に剣が突き刺されている

けるちゃんの姿だった。


私は思い出していた。

この世界は地球ではなく、命が軽い異世界で

そして、本来なら私にとって、

優しい世界などではなかったことを。

来週も倒れてそうです

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