第九十一話
「スノウ様、お茶会の準備が出来ましたので。髪の色は黒に戻されたのですね」
マーサが義母の許可を取っている間に、少しだけ体を動かしていると髪の色が黒に戻っていたらしい。
「お茶会は全員で行く方が良いよね?」
マーサは少し悩んだ顔をする。雷龍王の性格を考えるとスノウ本人だけが良いだろう。
ただバード(魔法伝書鳩)を飛ばした相手はエルダーエルフのローレライと聞いている。
「ここは当事者であるスノウ様とローレライ様の二人でお茶会に参加された方が宜しいでしょう」
もし雷龍王がスノウ本人だけと言えば庭園の外に待って貰えば良い。
スノウの側にいる精霊はふてくされた顔をしてプリプリしている。
世の中の男性はきっとこの精霊のような反応が可愛いと思うだろうと、自分に出来ない反応を羨ましく思う。
「ソエル様は空間収納の中で待機してください。何かあった時にはすぐに出てこれる用意は忘れないようにしてください」
可能性は低いが雷龍王と敵対する可能性もゼロではない。最悪の可能性も考慮しなければならない。
マーサは自分を犠牲にしてでもスノウを脱出させる作戦を模索する。
「義母に少し怒られるくらいだと思うけど、たぶんローレライの方が大変なことになりそうな感じがするなあ」
月刊冒険者ギルドの記事を義母がそのまま鵜呑みにして信じてしまうと、ローレライがスノウを連れ去った(駆け落ちした)原因になっている。
息子を連れ去り連絡をよこさない・・・印象は格段に悪いだろう。
ローレライの緊張している顔を見ると、自分が頼んで守って貰ったことをきちんと説明しなければならない。
「婚約者ですって言えば何とかなると思うけど」
ローレライは幸せそうな満面の笑み。ソエルとマーサの顔はいま見たらダメだ。
見たらお茶会の前に自分がボロボロにされてしまう可能性が高い。
「さて、そろそろ行きますか」
ソエルは空間収納の中へ。
ローレライをエスコートするように手を取るが、やはりまだ緊張しているようだ。
腕を組ませるようにして一緒に歩くと、逆側にはマーサが腕を組んでいる。
「マーサさん、歩きにくいのですが?」
「お茶会のセッティングをしたマーサにもご褒美があって良いと思います」
ローレライとマーサの見えない戦いがすでに起きていた。
「義母の前ではくれぐれも仲良くね」
もしも雷龍王と敵対した場合はパーフェクトワールドで逃げよう、そう思ったら全身に少しビリビリ感を感じる。
神が逃げるためにパーフェクトワールドを使うなと言っているような気もする。
自分の魔石の中にいるG・O・D・Sと呼ばれた元神さまの説明をどうしようか。
庭園までもう少しの距離。
自分は運命の分かれ道に来ている。
皆さんこんにちは。今日は髪を切りに行ってから小説を書いてました。
お昼ご飯食べた後は、洗濯と台所、風呂掃除をやらないといけません。
ゆっくりしたいのですが、休みの日は役割分担をきちんとしないと怒られます。
今週の金曜日は上の子の高校卒業、そのままホテルに1泊予定です。
小説は日曜日に出す方向で考えてます。よろしくお願いします。




