第八十八話
簡単な食事を食べた後に応接室に行く。
貴族街にある住居のため、最低限の来客対応できる部屋は用意してある。
応接室を開けると、ローレライとマーサが机の上にある大量の資料を見て協議していた。
自分を見るとすぐに近くに寄って来てくれる。頭を撫でて労う。
ローレライの横にいるマーサまで頭を出したのでそのまま頭を撫でた。
ソエルとローレライがまさかって顔をする。
「いつの間にマーサを落としたの?雷龍王のメイド長は落とせないって言ってなかった?」
ソエルの驚きは隠せない。
立場的には雷龍王のメイド長兼自分の教育係。雷龍王との過去も知っている。
何度も仲間になって欲しいと言って振られていた相手が、いま自分の頭を撫でさせている。
「この度、スノウ様への終身雇用が決まったので。近々雷龍王様の所からお暇を頂く予定です」
終身雇用と聞いてソエルとローレライは頭を抱え込む。
「スノウ様はまた女性を口説いたんですか?」
ローレライは複雑そうな顔をする。
「やっと頷いてくれたから。」
自分にとって大切なことだからと説明するが、下手におどおどすると女性陣に手綱を取られる可能性があるためマーサの件は押し切る。
「スノウに悪い虫が付かないようにもっと厳しくしないと。このままだと二桁いきそうよ」
ソエルは冗談で言ったつもりだと思うが、ローレライとマーサの目が超怖い。
2人は魔眼のスキルを持っているんでしょうか?・・・以後気をつけます。
「厄介ごとは何から片付けた方がベスト?」
ローレライとマーサに聞いてみる。
「雷龍王とのお茶会が最優先と2人の意見は一致しています」
副ギルド長として総合的に判断してくれる。
「魔女とハイエルフ、闇ギルドの動きがかなり活発になってます。裏で賞金を賭けられている可能性が高いです。」
マーサの裏情報の網は侮れない。
「毎日を平凡に過ごしたいんだが、これはしばらく外に出るのは難しそうだな」
月刊冒険者ギルドの臨時版の影響が凄すぎる。
「そろそろ私もギルドに戻らないといけません。場合によってはスノウ様自身が表に出る必要があるかもしれません」
ローレライは申し訳なさそうな顔をする。
「まずは義母のお茶会だね。日程はマーサに任せるけど大丈夫?」
「いつでも良いと雷龍王様に言われています」
恋愛抵抗力は最弱クラスだが、仕事は超一流にこなすメイドだ。
「この後お茶会に行きますと伝えて。急な調整になるけどお願い」
「かしこまりました。では少し用意してきますね」
無駄のない動きで応接室から退出していく。
義母は自分に会ったらどう反応するだろうか?
自分の中にいる神と敵対するならば、命の危険もある。
最悪逃亡生活も考えないと・・・。
皆さんこんにちは。北海道は4月上旬の温度で暖かいですが・・・偏頭痛持ちは辛いです。
午前中は家事をやって小説書いて、お蕎麦を茹でてました。あとは洗濯と風呂の掃除(笑)。
嫁がパートに行ってるので役割分担です。小遣いをあげて欲しい(泣き)。
3月からきっと小遣いは減らされそうです。またよろしくお願いします。




