第八十話
雷龍国への帰還
スノウは南国の観光地、海沿いの別荘で保護されていた。
休眠状態が終ってやっと現実世界に戻って来たのだが、別荘の周りが非常に騒がしくなっている。
自分が戻ってくる際に光の柱が出現したことが原因らしい。
その光の柱を見た地元住民、観光客が何事かとワラワラと集まってきたようだ。
「ここはもう危険です。場所を早急に移したいと思います」
ローレライの言葉ですぐに着替えの準備をする。
「そういえば月刊冒険者ギルドが面白い記事を書いてたわよ」
ソエルが小悪魔のような笑みを見せ、雑誌を渡してくる。
「どれどれ・・・これやばくない?」
ローレライの本名と自分の名前が写真付きで載っている。
記事の内容も傾国の美女が荷物運びと逃避行(駆け落ち)したことになっている。
これは大陸全土の男から恨まれるパターンでは?
しばらくほとぼりが冷めるまで冒険者稼業はお休みにするか。
いやいや、そもそもほとぼりは冷めるのか?
ローレライの顔を見ると、申し訳なさそうにしている。
「秘密はいつかばれることだし。ローレライは嫌じゃない?」
ローレライに聞いてみる。
「記事の内容は不満ですが、スノウ様との関係が公にできて嬉しいです」
満面の笑みで答えられたらどうでも良くなってしまう。
「正妻は私だから」
ソエルとローレライの間に見えない火花が散っているように感じる。
「ローレライ、守ってくれてありがとう」
嬉し泣きのローレライが抱きついてくる。
負けじとソエルも抱きついてくる。
これ何回目?と苦笑いしてしまうが、周りは待ってくれない。
別荘のドアがノックされる。
「場所はどこを指定しますか?」
ローレライは空間魔法の術式を構築し始める。
「ノクティスの貴族街、マーサのとこに飛んでくれ」
冒険者養成所の寮はさすがに戻れない。貴族街にあるもう一つの自宅を指定する。
「久しぶりにマーサのスープ飲めるかな」
うきうきしているソエルを見ると、外見は変わっても中身は同じなんだと微笑ましい。
「移動します」
ローレライの声で、3人は別荘から一瞬で雷龍国ノクティスの貴族街に転移した。
皆さんこんばんは。北海道や本州の一部の地域の天候が荒れていますが大丈夫でしょうか?
仕事で嫌なことはたくさんありますが、小説を書くと落ち着きます。
またタイミングみて投稿します。よろしくお願いします。




