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第七十六話

肉体の急激な変化


休眠状態のスノウはベッドの上でローレライに守られていた。

ローレライは2人だけの世界、スノウの隣りにいる幸せを噛みしめていた。

残念なことはいまだに意識が戻らないことだ。

こまめに鑑定スキルを使って体調管理はしているが、休眠状態以外のバッドステータスは出てこない。

今日も彼は目覚めないのかしらと、顔を見ると明らかな異常が起きていた。

顔を体も急激に痩せてきている。

鑑定結果は身体虚弱・・・明らかに体のサイズが縮んできている。


「何が起きているの?」

見たことがない状態に焦りを感じて、体に触れて回復魔法を使う。

マナポーションを飲んで、スノウに口移しをする。

体のサイズが一瞬元に戻るが、再度縮んでしまう。身体虚弱の進行が止まらない。


「まずい、1人じゃ止められない」

この状態がどのくらい続くのかわからない。

守ると言ったのに、いつも気丈なローレイも愛する人の異常な状態に耐えることが出来ず泣き出してしまう。


「誰か、誰でもいいから助けて」

弱音を吐いてしまうくらい目に見えてスノウの虚弱が進んでいる。このままだと干からびてミイラ化する未来が見えてしまう。


「スノウ~お腹減ったよ」

精霊ソエルの間の抜けた声が聞こえる。

スノウの横に出てきたソエルの姿は自分の知っている小さな幼い精霊の姿ではない。

魅力的な女性、上級精霊を越えた存在に進化している。彼女も休眠状態だったのか。

いまは彼女に見とれている場合ではない。


「彼を助けるために手伝ってください」

ローレライの緊急事態を伝える声に、はっとして素のソエルに戻る。


「何が起きているの?」

干からびていくスノウの異常状態を見て、すぐに回復魔法、魔力の委譲を始める。


「彼が休眠状態になると言うことで保護していました。先ほどより急激に身体虚弱の状態が続いて、1人じゃもう止められなくて」

あのローレライが泣いていることで、ソエルはスノウの命が危険に晒されていることに気付く。


「大丈夫。落ち着きなさい。私たち2人なら救えるわ」

ローレライとソエルの2人になったことで、干からびていくスノウの進行が緩やかに・・・そして徐々に元の姿に戻っていく。


「ローレライ、私の口に何か食べ物をちょうだい。少しの時間なら私1人でも耐えれるから。」

腹が減っては戦が出来ぬ。

休眠状態が終ってすぐの寝起き状態なのに。スノウに甘える予定だったのに。

彼が戻ってきたらずっとくっ付いて困らせてやろう。

小悪魔なソエルは健在だった。


皆さんこんばんは。

お昼に小説投稿予定でしたが久しぶりに髪を切りに行って、気が付いたらこの時間になってました。

連休、成人の日ということで少しゆっくりする予定です。

また空き時間を作って書きたいと思います。

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