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第六十話

宝箱の開封2


錬金術の目処がたった時点で今回のクエストは大成功だろう。残りのピアスと指輪の価値が高ければ最高だ。


「このピアスも指輪も性能はかなり良いですね。市場に出れば一軒家が買えるくらいの価値はありますよ」

鑑定スキル持ちの魔女のお墨付きを得ているピアスと指輪の性能はいかがなものか。


「ピアスは状態異常の軽減と魔力の持続回復(小)が付いてますね。指輪にはランダムな幸運、着用者には1日1回の幸運が訪れるみたいです」


「今回の宝箱は当たりで良かった」

ダンジョンの宝箱はランダムのため何がでるのか開けるまでわからない。たまによくわからないセクシーな下着とか入っているのは宝箱のイタズラと思っている。


「さてこのピアスと指輪どうしようか」

魔女の顔を見ると少し物欲しそうな顔をしている。クエストの手伝いもしてくれたからアイシャにも報酬があっても問題ないだろう。


「どっちか欲しい?」

魔女に聞くと、少し恥ずかしそうな顔をしている。


「顔に出てましたか??」

照れくさそうな顔をしてくるが、この笑顔を常に見れる男性は毎日が幸せかもしれない。


「鑑定もしてくれたし、今度錬金術を教えてくれるお礼と思ってくれてもいいから」

ピアスと指輪を見せて選んでもらう。


「蟻の魔王との戦いで途中動けなくなって・・・状態異常があれほど辛いとは思っていなかったです。」

蟻の魔王の無味無臭の透明なガスによる状態異常攻撃。あれは初見では防ぎようがないと思う。


「もし良ければ状態異常の軽減のピアスを貰ってもいいですか?」

肯定の頷きをする。


「スノウさんは魔力回復のピアスは必要ですからね」

他のドールマスターも大体同じだと思うのだが、ドールマスターは魔力消費が激しい。魔力がないと並み以下の存在になってしまう。魔力が無い状態でも戦えるように日々訓練して初級スキルをほぼ完凸しているが・・・魔力が切れた魔王戦は反省しかない。

生きているのは本当に運が良かったとしか言えない。


「もっと魔力量を上げるか、無駄がないように魔力消費を考えないと。このピアスは自分が着けよう」

ただ自分はピアスを着けたことがない。ピアスの穴もないし・・・。


「ピアスは初めてですか?」

コクコクと頷く。


「ファーストピアスは最初穴が塞がらないように数日かけますが、回復魔法でちゃちゃっとやっちゃいましょうか」


「やっぱ痛いかな?」

やったことがない初めてのことは恐怖心がある。


「うふふ。魔王に勝った人なのに意外と臆病な所があるんですね」

確かに。魔王と戦ってボロボロの体はあまり気にしないのに、ファーストピアスでビビるのは少し恥ずかしい感じがしてきた。


「収納に針道具あります?一瞬で終わらせますよ」

アイシャの好意的な圧が強く、この場でやることになった。


「あっ・・・。痛くはないけど少し左耳に違和感があるなあ」

男性は基本左耳にピアスを着けるようだ。女性は両方か右耳らしい。


「私も着けますね」

そう言ってアイシャの右耳には新しいピアスを着ける。


「ふふっ。これでおそろいですね」

魔女の笑顔がこの日一番効いた攻撃だったかもしれない。


皆さんこんにちは。日曜日から札幌にしばらく滞在します。

空いた時間で小説を何話か書きだめ予定です。

いま減量中ですが、6kg痩せました。ベストまではあと3kg落としたいですね。

北海道は食べ物の誘惑が多くて、すぐに戻る可能性もあります。体型維持が大変です。

早く投稿できそうであれば投稿したいと思ってます。よろしくお願いします。

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