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第五十四話

『無事にコード解除終わったわ。少し休憩するから、後で魔石の補給をさせて。』

目の前にいたらきっと気だるそうな感じなのだろう。

コード解除の時間稼ぎはやっと終わった。魔力の空間を解除する。

さてお姫様抱っこしているソエルを降ろそうとするのだが、全く降りてくれない。

球状の魔力空間を解除しているため、攻撃されたら良くないのだが甘えん坊の精霊が言うことを聞いてくれない。


「ちぇっ・・・もう少し甘えていたかったのに。邪魔が多すぎるのね」

やっとひっつき虫?抱っこ病?から解放された。嫌いじゃないんだけど一応戦闘中ですからね。

初めて出会ったころのソエルちゃんは本当にか弱くて、子どもの手の力で潰しちゃうくらいのふわふわしていた存在だったのに。

本当に色々と立派になったなあ・・・。


「痛っ」

チクリとした電撃が一瞬体に走る。休憩しているはずの神さまが少し怒ったようです。

そういえば神さまは言っていた。次世代の精霊王は凄いと。

さっきまで抱っこしていた上級精霊の姿は今のところあまり変わりないように見える。

いや根本的に何かが違うと直感的に感じる。

目の前にいるソエルが徐々に違う存在に変っていく。

子どもの頃に一度精霊王に会っているが、目の前にいるソエルは精霊王の比ではない。

一言で言えば全く格が違う。石と宝石の違いくらいに別物なのだ。

神さま・・・あなたはソエルに何をしたんでしょうか?


「そこのあなたは何をしに来たんだっけ?」

か弱いソエルちゃんの声ではなく、冷徹で威厳のある言葉にいまにもリーダー格の精霊が気を失いそうな雰囲気になっている。


「あと私の大事なひとは龍の子よ?それをわかってる?」

リーダー格の精霊の絶望した眼がこちらを向くが、敵対した相手に恩情を与えるほど聖人君主な自分ではない。自ら招いたこと・・・自己責任だろう。


「何か言うことはある?」


「ヒアアア」

言葉にもならない声を発して、ゆがみに向かって一目散に逃げようとする。


「時間の無駄」

そう言うと指先から光が。逃げようとした精霊に光が当たりそこに影ができる。

光と影に挟まれて精霊が消えた。何が起こったのか正直わからない。

わかっていることは精霊の存在自体が消滅したことだ。


皆さんこんばんは。来週は梅雨の地域もあるそうです。

北海道は不安定な天気が多くて、頭痛が・・・。

また2週間後に投稿予定です。よろしくお願いします。

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