第53話 異変
「Bossエリアの地形変わりすぎでしょ。ギルドで定期的に駆除してるはずなんだが」
クイーンアント三体。
そのうちの一体は皇帝クラスだった。
このBossエリアの異常さに愚痴をこぼしてしまう。
2年くらい前にクイーンアントを勝手に駆除したことがあった。
腕試し感覚で討伐に来ていたが、このエリアはここまで広くはなかった。
エリアの隅には、以前には無かった宝物庫のような空間まで存在している。
その空間には貴重な鉱石類や、明らかに冒険者のものと思われる骸、装備品の残骸が積まれている。
まとめて空間収納の中へ収める。
「神さまいる?」
気配を感じるが声をかけても反応がない。
色々と聞きたいことがあるのだが、時を止める力を使った後だから仕方ないのだろうか。
ソエルと魔女の元に戻っていく。
「やはり変だ」
「どうしたの?何かあったの?」
クイーンアント三体+魔王を倒した。
それなのにBossドロップの宝箱が、どこにも出現しない。
「Bossを倒したのに、お宝が出てこないんだけど」
「あっ、確かに。マッピングはしたんでしょ?」
35層のBossエリアを、魔力念糸でマッピングして戻って来ている。
宝箱は見つかっていない。
「こんなこと初めてだな」
悩んでいても仕方ない。
クイーンアントや魔王の素材、魔石だけでも十分なお宝ではある。
「魔女っ子は大丈夫そう?」
「うん。毒は解除したけど、まだ意識は戻って来てない。スノウにお姫様抱っこされてとどめ刺されたんじゃないかしら?血も吐いてたし。」
うん?
最後の言葉は何を言っているかわからない。
抱っこにとどめを刺す力はないはずだが。
「そろそろ神さまから、何か反応あってもいいと思うんだが」
「そういえばスノウの中から変な声がしてたんだけど、あの声は何なの?」
魔王に意識を飛ばされた後の経緯を説明する。
「スノウって……毎回なにかに巻き込まれるよね」
ソエルは深いため息をつく。
「本当にさ。ここまで来ると体質というか呪いじゃないかって思ってるよ」
それにしても神の反応がない。
「まさか……神さま消滅しかけてる?」
空間収納から急いで魔石を1個取り出して胸に当てる。
魔石は一瞬で消えた。
吸収されたのか。
これはエネルギー不足、飢餓状態だ。
空間収納にあった魔石の大半を胸に押し当て続ける。
そして神の反応があった。
神よ……大食いすぎるでしょ。
53話です。
皆さんこんばんは。昨日熊本で地震がありました。大丈夫だったでしょうか?
仕事の疲労感が取れないです。20代に戻りたい。
土日が勉強会の資料まとめをしなければならないため、小説書く時間が……。
次回は金曜日に投稿予定です。よろしくお願いします。




