第四十八話
「この状態を嬉しくないと思う男性はいないと思うけど・・・どうやって戦うのよ」
魔力念糸で戦えるけどと自分にツッコミいれたくなるが、抱きついている魔女のアイシャを引き離す。精霊と魔女に直接触れたことで自分の魔力で押し出すことも無くなった。
魔力念糸による繭と違って魔力量が一定の球状の空間が何とか作れたと思う。
この空間に何か異変があった場合、精霊王から命令を受けた精霊がちょっかいをかけてきたことになる。どのくらい持続時間が持つか不安だから早く神さまの方が終わればと思ってしまう。
ただその前に自分にちょっかいをかけて来た魔女をどうしたら良いのだろうか。この魔女が何をしたいのか行動が正直読めない。現在進行形で顔を真っ赤にして一人悶絶プレイされているようですが・・・大丈夫??
魔女と直接パーティを組んだことがないため、魔女ってどこかポンコツ感あるのかなと思ってしまう。
ずっとは構ってあげられないので、戦闘に備えて空間収納から武器を出す。メインで使っていた切断系の武器は魔王との戦いで刃が変形しているため使用できない。
レギオン(白い全身鎧の部隊)で使用している槍&タワーシールドは自分の装備品の劣化版、無いよりはマシなレベルとなってしまう。
打撃系のメイスとダガーくらいしかまともに使える武器がないため心もとない感じがする。古槍は使用できるが、自分が使うよりも魔王と戦っていた魔女に渡した方が有効に使ってくれるはずだ。かなり癖のある槍だが使い手しだいで最強クラスの武器に化ける可能性はある。
「アイシャはまたこの槍を使ってくれ。そろそろお客さんが来そうな気配だ」
そう言って相方の精霊をお姫さま抱っこする。
この空間の中で一番安全=自分と一緒にいることと思っているためお姫さま抱っこを選択したが、槍を持った魔女は少し口を尖らせてプンプンしている。
お姫さま抱っこの耐性がなくて、また気絶されたら困るからもうしませんよ。
右手にメイスを持って、空間内でダガーを浮かせる。
「さあ・・・どこから来るかな」
球状の空間の外側では明らかなゆがみが複数出来はじめていた。
皆さんおはようございます。北海道はまだ雪残ってますが、今月入ってから雪道で転んでしまい左腰&左肘を強打しました。恥ずかしいのと痛いのと踏んだり蹴ったりです。モンハンワイルズが発売されてから、毎日インして進めていますが面白いですね。自分の小説が面白い、また見たいと言われるように長く書いていけたら良いと思っています。