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第三十九話

「パーフェクトワールド(完璧な世界)」

蟻の魔王の近くで神のスキルを発動する。自分を中心に発動したスキルは生命あるもの全ての時を止めてしまった。

 「これは反則。短時間でもこのスキルはチートが過ぎる」

蟻の魔王の体を地面に固定し、首を獲る(ねじ切る)ために何重も魔力念糸を巻き付ける。

そして相棒である精霊のソエルを自分の元に引き寄せる。

お姫様抱っこをするとスキルが解除され、びっくりしたソエルの表情を見るのが可愛い。

「知らないうちにソエルちゃんは絶世の美人になってしまったわけね」

軽口を叩いてしまうのは照れ隠しだ。


「そういう貴方もいつの間にイメチェンかしら?髪の毛が白くても素敵な貴方は変わらないけどね」

そう言うと何故か唇を奪われてしまう。時間的には数秒・・・。大胆なソエルちゃんの行動にびっくりしてしまう。


『スノウ・・・時間がない』

やや怒った神さまの声が聞こえる。


「何?誰の声?」

ソエルが戸惑うのは仕方ない。時間が止まっている二人だけの空間で、自分の体内から知らない声が聞こえるのだから。


「説明は後で、魔女っ子を引き寄せたら毒解除を急いで」

ソエルを降ろした後に、すぐに魔女っ子を引き寄せる。


「えっ・・・、何でわたし抱っこされてるんですか」

喋った直後に顔真っ赤、すぐに吐血&気絶するって。魔女っ子にはお姫様抱っこ耐性が皆無だった模様・・・いや魔王の毒が原因と考えたい。


『スノウ!!』

「わかってる」

魔王の首をねじ切るために魔力念糸で首を動かす。この空間では直接触れなければ魔王は時が止まったまま。ただ首を回してもねじ切れない。


「うん?何故ねじ切れない?」

予定では魔王の首はもうねじ切れているはず。何かおかしい。


『確認だけど、虫の魔王、蟻の魔王であっている?』


『何故脊柱が存在する?虫の外骨格に脊柱が存在することは予想外』

声の状態で神さまの焦った状況がわかる。

神さまは虫の魔王と思っていた。間違いなく目の前にいる存在は蟻の魔王だ。

ただし卵から産まれた時は人型。人型であった以上は脊柱=背骨が存在する。虫の魔物には本来背骨は存在しない。背骨が存在する蟻の魔王と誰もが思っていなかった。

このままでは首がねじ切れない。


「打開策は?」

まさに神頼みだが・・・


『首の付け根に傷を直接入れるしかない』

わかっていたが最悪の条件。ドールマスターの自分には切断系の上位スキルがない。

だからこそ首をねじ切る選択をした。


「やるしかない」

空間収納から切断できそうな武器を使って、何度も首を狙うがやはり傷が入らない。

「レイ・ブレード」

ソエルの光魔法で作った剣が首の付け根を傷つけるがまだねじ切れない。


「固すぎる。外骨格には魔法入ったのに、脊柱は擦り傷程度みたい」

ソエルの魔法でもねじ切れない。切断系のスキルを持っているだろう魔女っ子は気絶した状態なので戦闘復帰は無理だろう。

もう少しなのに、ここまできて倒しきれないのか。

自分の持っている武器の刃が摩耗して、完全にナマクラになって使えない。

あと数秒でこの空間は解除され、時が再度刻み始めるだろう。

神頼みだが、神さまも完全沈黙。

何か・・・この首を獲れる武器が欲しい。

何でもいい、藁にもすがる思いで武器が欲しいと心底願った。

(アンサラーを※※※)


「アンサラー?」

その言葉を発すると同時に右手に何かを感じる。

刃が付いていない柄。見たことがない柄が右手に存在していた。

皆さんこんにちは。今回は少し長めに小説を書いてます。

やっとここまで来ました。この小説を書いて一年以上経って、やっとここまでかいって自分にツッコミを入れたいです。もっと早く出せた感はありますがお許しを。

北海道は平野部でも雪が降りそうな気配です。お体にお気をつけください。

2週間後にまたよろしくお願いします。

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