表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/64

第二十七話

魔女は焦っていた。

地面に倒れている彼を助けなければ。しかし彼の意識はすでにない。

右肩周囲が明らかに魔王の攻撃でねじ切れかけている。タワーシールドを粉砕する攻撃を直撃ではないとはいえ生身で受けてしまった。

オブシディアンと言われる重戦士の中身が、細身の青年とはいまだに信じられない。

私の眼が勝手に彼を鑑定してしまう。

職業:ドールマスター 雷龍王の加護アンチマジックフィールド


「はい??」

職業が戦士ではない?ドールマスター?不遇職の??

待って待って、Aランク冒険者のオブシディアンは重戦士と言われている。

本当のオブシディアンは重戦士ではなく、ドールマスター・・・。

頭がフリーズしてしまうが、まずはこの怪我をどうにかしないと。

右肩周囲はねじ切れかけており、出血がどんどん酷くなっている。

そして最悪なことに回復魔法をかけても弾かれる。

アンチマジックフィールドは魔法を通さないと言われているが、攻撃魔法を防ぐものじゃないの?回復が効かないのであれば右肩を治せない。加護が呪いにしか見えない。

両手で傷口を抑えるが生温かい赤い液体が少し勢いがなくなる程度の止血にしかならず、指の隙間からあふれ出てくる。

「どうすればいいの?」


答えがでないまま無意識に回復魔法を使ってしまう。

最初回復魔法を使ったようにアンチマジックフィールドに弾かれるはずだった。

しかし右肩周囲の出血が徐々に収まっていく。回復魔法がなぜか弾かれないのだ。

「直接触ればアンチマジックフィールドは作動しないわけね」

徐々に右肩周囲の傷が癒えてくる。自分にバフをかけているため本来よりも回復するスピードが速い。

出血が収まればまずは峠を越えたはず。あとは魔力の譲渡を行わないといけない。

あの精霊は魔力が切れかけていると言っていた。

私の眼で見ても、倒れている彼は完全に魔力枯渇状態。

回復に加えて魔力の譲渡を行いながらまじまじと彼を見ていると、種族が化けて見えている。


種族:人族/※※※


とうとう眼がおかしくなった?眼が痛くなるが化けている所を注視すると徐々に見えてくる・・・


種族:人族/白翼族


白翼族?あの稀少種族の?

神の使いと言われる白翼族・・・天からの使い、天翼族または天使族とも言われる。

この世界の中で神に次ぐ上位の存在。種族的な面でも人族とはかけ離れた異次元のハイスペックを持っている種族。

勇者選定の際に現れ、魔王を倒す武器や神託を伝える役割を担うとされる。

彼は一体何者なの?

魔力の譲渡が一向に終わらないこともそうだが、意識のない彼に徐々に変化が起きていることにこの時はまだ気が付いていなかった。


皆さんこんにちは。風邪気味+花粉症で喉がガラガラになってます。

この時期に声がおかしいとどうしてもコロナと疑われます。定体検査してマイナス、定量も0.01以下なので間違いなく風邪+花粉症でしょう。早く花粉の時期が過ぎて欲しいものです。

小説はやっと主人公の存在について触れています。また2週間後に投稿します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ