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改新版:魔善keep-out!!  作者: 工藤将太
第1章「進級祭」
4/21

進級祭一日目:延長戦準備

俺が目覚めたのはそれからまもなくのことで

頭と…いうよりは前進が

赤ん坊のころ母親に抱かれたみたいな

そんな温もりに包まれていた。

ずっとこうしていたいと、

思っている中、声が聞こえた。

   「目が覚めているなら起きた方が

    良いよ…赤ちゃん?ふふふ……」

漫画でよくある擬音語のがばっという

音ともに俺、沢口香野は目が覚めた。

   「え?え?何があった?!」

   「ふふふ…」

え?……真夏まか

と、今の現状を見た俺は思わず

声をあげそうになる。

皆は休憩をとったり、

駄弁ってはいるものの

俺自身は……!

   「私の膝枕はどうだったかな?

    気持ちよさそうには見えたけど……?」

   「あっ……ばっ……」

   「ふふふ……随分寝てたもんね♪」

え?随分?

まもなくじゃなかったか?

   「え?…何時くらいまで寝てた?」

   「いつくらいかと言えば……かれこれ

    2時間は寝てたね。」

っ?!

2時間?!

てことは……!

   「ててていうことはさ!

    今何回戦目…?」

と恐る恐る聞くと

真夏は指をさした。

それは戦歴…記録であった。

【沢口香野VS武中信吾 1番WIN


不知火静VS仁田良助 14番LOSE


鍬村良 VS笠束瑠樹 BothStay】

Both Stay……?

両者止まる……?

   「なあ、真夏……これって?」

   「ああ…引き分けってところかな。

    鍬村くんと笠っちが両者面白いことに

    棄権を申し出たんだよ。

    まあ…どうせ最終戦が見たかったん

    だろうさ…ふふふ」

最終戦?

なんだそれ……?

   「ん~?それは♪」

続けて真夏は微笑みながら言った。












   「核リーダー同士の戦いだよ♪」






万が一、

3戦の中で引き分けが起こった場合

核リーダー同士で戦うことが

義務付けられており、

それには先に5回のダメージ与えることが

勝利の条件となっている。

   「っていうことだけど準備はよろしい?

    沢口広一くん?」

   「ああ…今ならすぐにでも倒せそうだ。

    真夏…お前をな。」

   「……。」

さっき始まる前、

広一が俺にそっと呟いた。

   『香野…俺じゃなくて真夏を応援しろよ?』

   『は?なんで?』

   『お前は記憶が飛んでるから

    わからないだろうがお前が気を失ったとき

    あいつは敵方である14番に乗り込んで

    香野を、

    お前の容体を泣きながら聞いてきた。

    理由は知る由も無いが…あいつはお前を

    そう思ってるってことだ。』

   『……広一…俺は…』

   『あの``事件``のことはまだ整理が

    つかないんだろ?

    でも、そうだとしても

    あいつの気持ちは真摯に受け止めろよ。』

…………。

それでも俺は…どうするべきか。

   

   『ではこれより延長戦、

    核リーダー対決を執り行う。

    先に5回ダメージを負わせた方の勝利    

    となる。では、勝負開始!』

 

   「私から行くからね。

    使魔召喚!ヒールラビット!!」

きゅううんとピンクの目が大きいウサギが

目の前に登場した。

そして真夏はそれをその姿を素早く

武器に変える。

出てきた武器は…弓矢?

   「体力を吸って自分の体力に

    貯蓄する能力を持ってる

    ヒールボウアローか。」

   「どう?広一は出さないの?」

   「手加減してやる。」

は?

   「ふ~ん…へぇ……舐めたら

    地獄にぶちのめしてやるからな…?」

   「それが出来たらな。

    使魔召喚!雷剛らいごう!」

と黄色に包まれた巨大な巨人に

真夏と広一を除く以外の全員が驚いていた。

そしてそれを武器に変えると…

流石の真夏でも血相を変えて

   「チートクラスじゃん…!!」

   「マシンガンver.散弾銃なんて

    笑えるよな。

    さて…戦いに参りましょうか。」


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