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改新版:魔善keep-out!!  作者: 工藤将太
第1章「進級祭」
3/21

進級祭一日目:1回戦

この進級祭の使魔召喚戦しましょうかんせん

1年生は初めなので初歩的にしか分からない。

また3年生は他の外せない行事があるために

この使魔召喚戦には参加しない。

よって進級し、クラスも変わった2年生が

この進級祭の名物である使魔召喚戦に

加わることになるのだ。

そして…その使魔召喚戦の第1回戦が

今開かれようとしていた。

通常の普通高校の教室3個分あるド広い

空間には教室1個分を観客及び審判席にし、

残りの教室2個分を戦いの場とする。

戦いはフィールドによって守られるため

器物破損にならないような頑丈な工夫が

施されている。

熱しても、冷ましても、傷をつかせようが

ビクともしない。例え爆発させようとも

都市1個を守ることができる頑丈なフィールドが。

そのフィールドの中俺、沢口香野はゆっくりと進み

同時に1番からも人が入っていった。

   「では!これより1番と14番の第1回戦

    を始める!両者前に出、使魔召喚及び

    武器化をし開始の合図で戦いを始めよ!!!」

   「じゃあわてから行くで。」

と1番の武中信吾が使魔召喚と叫び使い魔を召喚する。

出てきたのは猛獣のような牙と角を持つ闘牛の

ような使い魔だった。

フーフーと息を鳴らし今にも襲い掛かってくるような

素振りを見せた。

俺も続き、使魔召喚と叫び使い魔を召喚する。

俺の使い魔は水の蛇で、闘牛よりは小さい。

軽く柴犬程度の大きさだろう。

すると相手である武中は笑い、

   「そんな使い魔とわての闘牛…ほぼ大差がないのう。」

   「武器化するまでは分からねぇぜ?」

   「ふんっ…それはどうだか。

    ウルフボア!武器になれぇい!武器化!!」

と闘牛のような使い魔は赤い光とともに

それは大きな斧のようなハンマーのような

武器に変化していく。

   「ささ、はよ。」

そう俺を急かす武中は余裕の表情を見せた。

俺も武中を挑発する笑みで

   「ウォータースネーク…俺らの実力

    見せてやろうぜ。武器化!!」

と俺の使い魔は一時的に闘牛のような大きさ

になったかと思うと、水色の光とともに

鎌と槍が融合した鎌槍(通称:ハルバード)

に変化した。

そして異様にその鎌槍は冷気を発し

いつの間にかフィールドの中を

その冷気で満たした。

   「冷気…やと?

    そんなんでわしが負けるとでも思うたか!」

   「いや、これは偶然の産物っていうやつさ。」

   「では両者今回から導入される

    システムを聞いてから始め下さい。」

それはシステム…というよりは追加ルールでもあった。

武器にはそれぞれ属性が存在する。

育成RPGでも周辺のゲームやアプリでもある

火・水・樹・光・闇…といった具合のものだ。

そしてそれに関連するもので、

今回そのシステムは準決勝と決勝のときのみ

使用するということであった。


※現存する属性は

 火(炎)・水(氷)・樹・光・闇・雷・鋼・毒・無。

 火は樹と鋼に強く水と無に弱い。

 水は火と毒に強く樹と雷に弱い。

 樹は水と雷に強く火と毒と鋼に弱い。

 光と闇は互いに強弱し、

 雷は水に強く、鋼は樹に強い。

 毒は樹に強く、無は火に強い。


※そして新たに追加されるルールは急所効果

 というもの。

 ①攻撃するとき防御することで、攻撃-防御の

  ダメージが攻撃&防御した側に喰らう。

 ②攻撃したとき相手が防御をしたとき、

  その防御を崩すことができる。

 ③その時、崩したところに攻撃または追撃

  を加えることでクリティカルヒット

  ということで、相手に与える攻撃の

  2倍のダメージを与えることができる。

 ④ただし、クリティカルヒットが

  失敗した時必ず相手に先制攻撃を

  出す権利が与えてしまうので注意。


   「以上のルールを学んだところで

    それぞれの現存HPをフィールドに

    照らすのでそこも注意して見るように!

    では始め!!!!」

と、フィールドにはHPと思われる

数字が表記されていて更にその下には

残りのタイムリミットまでが表示されていた。

【沢口香野:50/50】

【武中信吾:50/50】

TIME:20:00:54:09


   「ちっ…じゃぁもうやるしか出来ないよな…あァ?!」

   「ぐっ……!!」

と武中はずしんっという音ともに斬撃を俺に与えた。

HPをちらっと確認する。

【沢口香野:45/50】

【武中信吾:50/50】

   「んのやろ…!」

   「ぐぅぅぅうう…!だがこれしき!!」

今更ながら俺はこの戦いの

利点と欠点に気が付いた。

利点は素早く尋常かつ攻撃をくりだせば

簡単に相手の防御を崩すことが可能なこと。

そして…欠点は攻撃しないと防御だけでは

勝てないというなんともゲームの醍醐味という

ものだった。

   「くっ…仕方無いか……!

    氷鎌槍!氷菓斬撃!!!」

と氷の塊が鋭く、つららよりはごつごつした

氷の斬撃…そんな特殊技を繰り出した。

武中も防御しきれず、互いにHPを確認する。

【沢口香野:19/50】

【武中信吾:28/50】

   「へぇ……少しはやるじゃねェか。」

   「そっちこそ…。」

互いに笑うと観客席からドッと歓声

が溢れ出す。

真夏まかは1番リーダーでありながら

俺の名前を出してわ応援している。

さてさて…気を取り直し、

俺は武中に向かいなおる。

お互い真剣なまなざしで香野は氷の一撃を。

武中は鋼の鋭い斬撃を。

互いに繰り出し金属がぶつかりそして響く

金属音とともに戦いは亀裂を極めた。

氷と鋼の刃の貫きは両者共に互角ではなく

武中が香野を圧していた。

と、そのとき―……!

   「必殺…飴殺し!」

と武中が必殺技と思われるその

一撃を繰り出した。

大きくハンマーのウルフボアを

円を描くように振り回し、

そして遠心力で増した重いそれが

香野に当たると漫画のように

唾を吐きながら吹っ飛び

ばたっと気を失ったところで

フィールドの画面に表示された。

【LOSE 沢口香野

 WIN  武中信吾】


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