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面倒な僕を助けてくれ  作者: 柱蜂 機械
第三章 二年一学期編
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第38話 テスト勉強[1]at home

 お久し振りです。てすとばくししましたあはは。

 ゴールデンウィーク。

 言わずもがな、日本に数ある連休の中でも最長を誇るこの休み。別に週(week)じゃなくね? とかいうどうでも良い考えは置いておいて、やはり平日を二日休んで九連休とかいう年が、最も良いGWだろう。家族で出かける人もいれば、趣味に時間を費やす人もいる。しからば、我が水野(みずの)家でも何か特別なことがあるのだろうか? というと、何もない。本当に、ない。

 まず親父が札幌(さっぽろ)にいるので、家族で旅行という考えが破綻済み。次に、姉の(うみ)がいなくなってしまったので、大分家が静かになった。というか、唯一の意見者が消えた。母さんは……毎日お勤めご苦労様ですなので、休日くらいゆっくりしたいだろう。(そら)は部活だ。もうすぐ中体連だし、今までの成果を発揮して貰いたいものだ。

 そして、僕なのだが……中間テストを控えている。あと一週間ぐらいだ。ウチの学校は、進学校だからとんでもなく宿題が多くて範囲も広い。もうGW前から始めとかないとテストで十番以内は取れないのである。あ、ごめん、僕勉強は頑張っちゃう方だから。ガチ勢っていうか……他にマジでやることないというのが真実。部活、ない。ゲーム、やる気ない。アニメ、録り貯め消費完了。小説、全部読み切った。まぁ二週目もあるかな……。時刻表……もう夏の計画を立てておくかな……。

 まぁこんな具合でGWは自堕落な生活を送っている訳である。


 ノートにRuBPだの、六方最密構造だの、アーリヤ人だのとつらつら書き殴る。そして丸つけ。

 ふと時計を確認する。

 ヤベぇ午前終了したんだけど……。


 これは鉄道に関しても言えることだが、僕は一つのことをやり出すといつの間にかどっぷり浸かってしまう性質らしいのだ。この前なんか、息抜きとかいって時刻表見てたら一時間経ってたっていうね。


 取り敢えず昼飯でも食べようかなと思い、一階に降りる。

 リビングの扉を開くと、母さんが飯を食べながら、テレビで昼時の情報バラエティー番組を見ていた。

 初登場、我が母。特にこれといったことはない、と言うと怒られそうなので普通にそこら辺にいない美人のお母さんとでも言っておこう。よしこれでOK。


 そんな母さんは僕を見ると、恐らく仕事による疲れであろう、下にうっすらと隈のある目を大きくする。


「あれ……いたんだっけ……?」

「流石に酷くない?」


 何でいないことになってんだよ。母さんSなのかな。


「どうしよ……。アンタの分作ってないんだけど」

「あー、じゃあカップ麺で良いや。どうせ、あるでしょ?」

「あるある。いつもんとこ」

「りょーかい」


 「いつものとこ」というのはいつもの所で、キッチン上の収納スペースだ。地震が来た時用とか何とかと言って、備蓄してある。

 取り敢えずそこにあるカップ麺を品定め──と思ったのだがトップバリューのラーメン(一種類)が四つあるだけで、選択の余地はなかった。ついでに言うと、ウチの家族は東海(とうかい)地震が来たら相当ヤバそうである。

 余計なことを考えつつヤカンで湯を沸かし、注いで、見事にラーメン作成の下準備を完遂する。ふたを閉じたのを箸と一緒にテーブルに運び、椅子に座る。

 適当に三分待つ間、テレビ画面をボーッと眺める。何やら、東京(とうきょう)の何とかというケーキ屋の何ちゃらがどうのということらしい。さっぱりだな。


「わー……美味しそう」


 母さんがポツリと呟く。

 まぁ確かに。

 三層のスポンジの間にクリームが挟まれ、全体にはチョコレートソースがかけられている。1ピースの紹介だったが、それはそれで食欲をそそってくる。

 いやいや、今からしょっぱいもん食うんですけど……。


「ねぇ、アンタ夏もおばあちゃんのとこ行くんでしょ?」

「え? あー、まぁそのつもりだけど、何?」

「いや、ねぇ……東京行くついでに買ってきてくれない、これ?」

「まだ五月の頭なんですけど……。ってか、こんなバカ高いの、ウチじゃ買えないでしょ」

「……やなこと言ってくれるわね」

「まぁ親父にでも頼んでみれば?」

「そうかぁ……よし、そうすっか」


 母さんはニヤリと笑う。ひどく嬉しそうだ……。

 まぁでも、そのうちケーキ忘れちゃうよな。そういう人だからなぁ。


 そういえば、親父っていつ帰ってくるんだか。八月とは言ってたけど、やっぱお盆かな。まぁ土産は、白い恋人と、鮭と羊肉とタラバで許してやるか。あ、いやラーメンとかも買ってきてもらうべきかな。函館(はこだて)札幌(さっぽろ)旭川(あさひかわ)。ヤベぇ、よだれが……。よし、まぁ頼んでおきますか。


 北海道(ほっかいどう)行きてぇなぁとか考えていると、テーブルに放り投げておいたスマートフォンがチローンと鳴る。

 あ? 誰だ、これ? 僕のライン知ってるの、家族以外だと公式アカウントだけなんだけど。あ、深沢(ふかざわ)いたわ。まぁアイツも公式アカウントみたいなもんか(?)。


 気になって手に取り、画面を見ている。


 くれは『ともだち追加しておいてね』


 ……誰だコイツ?

 取り敢えずへんしんしておく。メタモンか。


『どちら様ですか?』

『え?』『私だよ、私』


 ほぅ、ワタシワタシ詐欺か。その手には乗らんぞ。


『結構でーす』

『え?』『ええ?』『私だよ、私』


 いや、何回言うんだよ。


『お引き取り下さい』

『??』


 よしこれでOK。詐欺に遭うのを防いだぞ。

 良かった母さん、あなたの息子は立派に成長しましたよ(泣)。


 安堵と自信に胸を張っていると、再びチローン。何だ、また詐欺か?


 由比藤紫苑『自殺か他殺か、お好きな方はどちらですか?』


 怖ぇ……!!


『ごめんなさいゆryてくださいぜんせきにんhsわたくしめにぎざいますっいぇどうかぎかんべんkjださい』


 ヤバ、指ぶっ壊れる……。


『良いでしょう』『では私もともだちの登録をお願いします』

『はい……』


 いや、やっぱあの人怖いわ……。多分その場で言われたら多分ベジータか誰かと勘違いする。


 はぁとため息をつくと、もう一件通知が。そろそろ母さんがうるせぇって顔してるんだが……。ミュートにしとくか……。


 通知を見る。


 くれは『家、来ない?』


 ……はい?

 最後までお読み下さりありがとうございます。

 はい、テストって辛いですね。何でこの世に存在するんでしょうか……?

 あ、自分がテストだったからストーリーがテスト勉強になっている訳ではありませんよ。元々決まってた事なので。

 今回から話の中では漸くと言って良い程、やっと五月です。テスト勉強とほざきながらのこの中身ですがご勘弁下さい。これが実力です。

 次回もこんな感じなので面白かったら読んで下さると嬉しいです。面白くなかったらブラウザバック×2推奨です。

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