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第11話 ちょっとだけ

とっても遅れました。すみません。

 洗面所から帰ってきたら、お母さんだけじゃなくてお父さんも日向に抱きついてた。流石にちょっと暑そうだけど、日向も嬉しそうだし、しばらくはあのままにしてあげよう。

 確かお母さんたちって抱きついたら結構長い時間、ずっとあのままだったよね。今のうちにランニングでもしておこうかな。そう思って、《消音》を使って普通の服と運動用の服を持ってきて、いつも鍛錬をしているところに向かった。


 30くらい経って、僕はランニングを終えて出てきた。いっぱい走ったから、汗をかいちゃったよ。朝ごはんの前にシャワーに入らないとだね。シャワーを使うってお母さんたちに言っておこう。

 そう思って、リビングに行ってみたけど、誰もいなかった。もしかして、まだ3人で抱き合ってるのかな?そう思って、部屋を覗くと、3人で寝てた。・・・僕も一緒に寝ようかな。

 いや、他の鍛錬をやろう。今日はやらないでお母さんたちと一緒にいようと思ってたけど、時間があるならやっておいた方が良いよね。そう思って、鍛錬するところに戻った。



 さらに1時間経ったんだけど、3人ともまだ寝てた。お母さんたち、昨日寝るの遅かったのかな。日向は朝が弱いのとお母さんたちの体温で眠くなったんだと思う。でも、流石に寝過ぎててこのままだと生活リズムが崩れちゃいそうだよね。お母さんたちを起こしちゃうかもだけど、日向を起こそうかな。

 そう思って、僕は3人が眠ってるところに近づく。うん。お母さんたちが抱きしめあってるから、日向だけ起こすのは難しそう。手だけを退ければいけるかな?そーっと、手だけを退かして、・・・行けたね。じゃあ次はお父さんの方を、ってお母さんが手を戻しちゃった。でも、お父さんの方はできたから、もう1回お母さんの方をすれば、・・・お父さんの方も手を戻しちゃった。

 やっぱり、お母さんたちを起こさないで日向を起こせなさそう。でも、どうやって起こそうかな。とりあえず、声をかけながら体を揺すってみたけど、ちょっと声を上げただけで終わっちゃった。それじゃあ、次は日向のスマホに電話をしてみようかな。これで起きなかったらどうしよう。

 電話をかけ始めてしばらくすると、日向がちょっと動いた。身じろぎしたのか、動こうとしてお母さんたちに阻まれてるのか、どっちなんだろう?そう思ってると、日向の目が開いた。良かった、日向は起きたみたい。あとは、日向の手を借りてもう1回お母さんとお父さんの手を退ければ、日向は起きれそうだね。問題は日向がそれまで起きれるかだけど、流石に鳴らしっぱなしだから大丈夫だと思いたい。


 それから、30分くらい日向のスマホを鳴らし続けたところで、日向も完全に目を覚ましたみたいで、お母さんたちから逃れようと動き始めた。ちなみにお母さんたちは全然反応がない。そんなに疲れてるのかな?

「おはよう、日向。起きるの手伝うよ。」

「おはようございます、兄さん。えっと、先に私のスマホを持ってきてくれませんか?誰かから電話が来てるみたいなので。」

「あの電話は僕だから気にしなくて良いよ。3人を起こすのに使ってるの。」

「そうなんですね。じゃあ、起こすのを手伝ってもらって良いですか?」

「うん。」

 そのあと、2人でお母さんたちを抑えて、頑張って日向を解放した。お母さんたちがすごく抵抗したから、何回もやらないといけなくて、とっても疲れたよ。

「もう9時前じゃないですか!」

 日向はスマホを見たあと、慌てて部屋を出ていった。まぁ、いつもより2時間も遅く起きたら、びっくりするよね。

 あとはお母さんたちだけど、こんなに音を鳴らしてるのに起きないことを考えたら、やっぱり起こさない方が良いよね。


 そのあと、日向が作ってくれた朝ごはんを食べた。ちなみに、いつもとおんなじで3品くらい出てきたよ。そんなに時間は経ってなかったはずなんだけど、どうやってこんなにいっぱい作ったんだろう?もしかして、日向って時間の特殊魔法を使える?

「別に頑張ればあの時間で作れますよ。」

「そうなの?」

「まぁ、ちょっと手抜きをしましたからね。」

 とっても美味しかったんだけど、手抜きしてたの?

「そんなことは置いておいて、このあとどうしますか?」

「お母さんたちが起きてくるまで、ゆっくりしない?」

「確かに、お母さんたちが起きたら外に出かけてることになりそうですしね。」

 その後、僕たちはソファに移動して、いつもみたいに日向を膝に乗せて、いつもよりちょっとだけ強く抱きしめた。


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