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第6話 バナナボート

遅れました。すみません。

 プールに入ったんだけど、思ってたより深くてびっくりしたよ。もうちょっとで肩まで浸かりそうなくらいかな。日向だと口に水が入らないギリギリだと思う。とっても深いけど、これ本当にお風呂なの?みんな立ってお風呂に入るのかな?

「こんなに深いお風呂にいつも浸かってるの?」

「お風呂の時はこんなにお湯を入れないよ!でも、プールとして使ってる時はいつもこんな感じかな!」

「そうなんだ。びっくりしたー。お風呂の時もこんなに深いのかと思ったよ。」

「流石に、こんなに深いと寛げないよ!」

「そうだよね。」

 僕はカエデとそんなふうに話しながら、日向の方を見る。日向、大丈夫かな。日向が泳げるかどうかわからないけど、泳げたとしてもプールが深いから心配だよ。そう思ってると、ハヤテが大きい黄色のものを持ってきた。ちょっとバナナっぽい?

「日向!プールで浮けるもの持ってきたぞ!」

「えっと、それはなんですか?」

「バナナボートってやつだ!これを浮かべて上に乗るんだ!」

「そういうのもあるんですね。」

 僕も気になって2人の方に行くと、大きいバナナに2つの小さいバナナが左右に引っ付いてるものが置いてあった。結構大きいね。3人か4人くらいは乗れそうだね。ちょっと乗ってみたいかも。

「ハヤテ、僕も乗ってみて良いかな?」

「良いぞ!日向はどうする?!一応、普通の浮き輪もあるぞ!」

「私もバナナボートに乗ります。」

「OK!それじゃ、プールに持ってくか!」

 僕たちはバナナボートをプールの階段になってるところに浮かべた。

「ハヤテ、これ2人で乗れる?」

「大丈夫だぞ!最大で4人乗りだからな!」

「そうなんだ。じゃあ、日向と一緒に乗れるね。」

「2人がそのボートに乗るなら、私が引っ張ってあげるよ!」

「なら、俺も引っ張るぞ!」

 カエデとハヤテが引っ張るって張り切ってくれてるけど、これって引っ張ってもらって楽しむものなの?

「これって、浮き輪みたいなものじゃないの?」

「バナナボートは本来船に引っ張ってもらうの!スピードが凄くってそれがとっても楽しいの!今日は私たちで引っ張るからそんなにスピードは出ないけどね!」

「面白そう。日向はそれで大丈夫?」

「大丈夫ですよ。」

「じゃあ、カエデ、ハヤテ、お願いしても良い?」

「まかせろ!」「まかせて!」

 引っ張ってもらうのはちょっと申し訳ないけど、でもとっても楽しみだね。そう思いながら、僕と日向は紐がついたボートに乗って、プールの段差になってないところまで移動した。ちょっと中途半端なところだけど、ここで良いのかな?

「それじゃあ行くよー!」

「「せーの!」」

 2人の掛け声が聞こえたあと、乗ってるボートが動き始めた。ゆっくりだけど、風を感じてとっても良いね。もうちょっとで端っこなのがちょっと残念。

そう思ってると、その端っこから引っ張ってくれてた2人が、急にプールの横側に走り出して、そのまま反対側の端っこに向かって走り始めた。急な方向転換とスピードアップにびっくりしたしちょっと怖かったけど、慣れてくると楽しい。

 ちょっとして、プールを一周した。僕は楽しかったけど、日向の顔色がちょっと悪い気がする。方向転換の時に酔ったのかな?とりあえず、しばらくは休ませた方が良いよね。

「どうだった?!」

「楽しかったか?!」

「楽しかったけど、急にスピードアップしたのはちょっと怖かったな。」

「すまん!走り出す前に言えばよかったな!」

「もし次があったらそうして欲しいな。まぁ、それは今は置いといて、日向、大丈夫?」

「大丈夫です。怖かっただけですから。」

 日向はジェットコースターみたいな絶叫系が苦手だから、これもダメだったのかも。もし次があってもボートを引っ張ってもらうのはやめよう。

 僕はそう思いながら、日向のそばに座って手を握った。


集中できなすぎて火曜日まで伸びるかと思いました。危なかったです。

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