そして・・・
ぶつかり合う刃。燃え盛る街。降り注ぐ、数多の侵略者。今、この世界は終局を迎えていた。
二機の鎧神慨装の戦い。廻と、廻。二つの同存在は戦っていた。歪んだ廻、憎しみの廻。
刃は互いの体を切り裂いた。ただ、憎しみのままに。盲目のままに。
「死ねぇ!貴様は、私では無い!!」
「そうだ、お前はナツキを殺した!!お前が・・・!!」
狂う、異次元の廻。
「違う、違う違う違う違う違う、チガウ、ち、が、う!!!き、き、き貴様が殺したァ!!貴様の無力がコロシタのだ!!」
自分自身に言う、異次元の廻。
「もういい。死ねよ。むかつくんだよぉぉ!!」
血走る目。迫る、異次元の廻。
「断ち切る・・・」
構える、廻。
斬り落とされる、胴。焼き消された、異次元の廻。静かに立ち、ただ、構えたまま、動かない、廻のアルクォーネ。
戦いが終わった、三上崎は焦土となっていた。廻は街を見た。もう、何もない。帰るべき場所も、守るべき彼女も。
世界は滅亡する。
「俺は、なんなんだろうな・・・」
廻は言った。
「守れなかった、ごめん、ナツキ」
自分のかけていたメガネを外し、落とす。それを踏みつぶす。
「今はまだ、死ねない。君を一人にすることになるけれども・・・」
決意の表情。
「変えてみせる、この螺旋を・・・運命を・・・」
壊れたメガネ。夜剣廻の象徴は消えゆく世界の空を映す。その空は、青い、青い、空だった。
次で第一部はラストです。全体的に短い「鎧神慨装~」でしたが、プロローグみたいなものなので、こんなものです。




