スタンピート、それから田舎町スミン大改造
そんなある日……
(冒険者 狼獣人)
ギルマス!大変だ!スタンピートだ!
(ギルドマスター ダナン 鬼族)
なんだと!セツナを連れて来い!
その時、セツナは娼館に居た。
(セツナ・ササキ)
あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡はっ♡はっ♡はっ♡はっ♡
(娼館主 狐獣人)
おっと、ごめんよ!
セツナ!緊急召集だ!
(客 猫獣人)
どうした?
(娼館主)
スタンピートだ!ギルマス命令だ!
(客)
なんだと!おい!起きろ!緊急召集だ!
(セツナ・ササキ)
いっ♡いっ♡いっ♡いっ♡うっ♡うっ♡うっ♡うっ♡
(娼館主)
風呂に連れて行くよ、早く運ぶんだ!
(客)
はいよ!
セツナを風呂に連れて行き、湯船に沈める。
(セツナ・ササキ)
ぐぼっ♡ぐぼぼぼぼぉぉぉっ♡ゲフォゲフォゲフォゲフォ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡
(娼館主)
緊急召集だ!スタンピートだよ!
(セツナ・ササキ)
えっ?はい!
素早く着替えてギルドに走るセツナと客。
(ギルマス ダナン)
来たか!スタンピートが起こった、詳しい事は今調べてる。
討伐隊を組むぞ、正門に集まれ!
(セツナ・ササキ)
はい!
慌てて正門に走るセツナ。
(門兵 ゲイル 熊獣人)
来たか、スタンピートだ。
(セツナ・ササキ)
うん!
その後、スタンピート軍は、町に向かう谷を通ってやってくる事が分かった。
(ギルマス ダナン)
谷の入り口で迎え撃つ、Eランク以下は町に残って守りを固めろ。
(冒険者達)
はい!
町の守りを固めようとしていると……
(ギルマス ダナン)
セツナ、お前、何やってる?
(セツナ・ササキ)
町の守りを……
(ギルマス ダナン)
なんでだよ!来いよ!お前が最大戦力だよ!!
(セツナ・ササキ)
だってFランク……
(ギルマス ダナン)
誰だよ!ランク上げとけよ!お前はSランクだよ!
という事で、最前線に引っ張って行かれたセツナ。
(ゲイル 熊獣人)
こりゃ酷ぇ〜な……
(ギルマス ダナン)
途中の町や村は壊滅だな……
(セツナ・ササキ)
生存者は居るかな?
(ギルマス ダナン)
逃げるだけはするだろう、ただし復興が大変だ。
蹂躙されてるだろうしな。
(セツナ・ササキ)
なんとかしなきゃ。
(ゲイル 熊獣人)
しかし、これは……
(ギルマス ダナン)
町を捨てるか……後から復興すれば良い。
(セツナ・ササキ)
そんな事はさせない、町を守る!
そう言うと、セツナは飛び出して先頭に立つ。
(ギルマス ダナン)
バカ野郎!死にたいか!!
(ゲイル 熊獣人)
戻って来い!頼む!
そこからセツナの"チート"が炸裂した。
無数に展開した魔法陣!
(セツナ・ササキ)
【ウィンドカッター】
【ウィンドアロー】
【ウィンドランス】
異常なほどの数が放たれる、それも連射で。
次々と屠られていく魔物達。
(ゲイル 熊獣人)
すっ、凄っげぇ〜!!
(ギルマス ダナン)
しかし、なんで初級魔法なんだ?それも風……
(セツナ・ササキ)
えっ?復興にはお金が要るでしょ?
これだと回収部位が残るから、換金できるよね。
(ギルマス ダナン)
あ、ああ、そうだな……
(ゲイル 熊獣人)
アイツ、余裕かよ!!
討伐というより、一方的な蹂躙。
しかもしっかり回収部位は残っている。
そして終わった。
(セツナ・ササキ)
ではと……
【ストリップ】
【ストレージ】
【アース】
【アースバインド】
【煉獄】
【アース】
回収部位を剥ぎ取り、"ストレージ"へ。
残ったゴミは穴を掘って集めて燃やして埋めた。
(セツナ・ササキ)
いっちょ上がり!
(ギルマス ダナン)
そ、そうだな……
(ゲイル 熊獣人)
お前、凄ぇ〜よ!!
(セツナ・ササキ)
へへへっ、じゃあ帰ろ?
(ゲイル 熊獣人)
そうだな、帰ろうな。
呆気に取られる周りをよそに、セツナはゲイルと町へ向かう。
(ギルマス ダナン)
はっ!……と、討伐成功だ!お前ら、帰るぞ!
(冒険者達)
あ……ああ……
他の者は全く出番は無かったが、討伐成功という事で町に戻る。
それから討伐成功の祝賀会が行われた。
(ギルマス ダナン)
セツナ、やっぱお前は凄ぇ〜よ、あれだけの魔物を一人で狩るんだもんなぁ……
(ゲイル 熊獣人)
しかもちゃっかり回収部位は根こそぎ回収してるしよぅ……
(セツナ・ササキ)
にゃは!といばちゅちぇいこう万歳にゃ!みんにゃぁ〜万歳ぃ〜!!たいちゅきぃぃぃっ♡
(一同)
万歳ぃ!!
(セツナ・ササキ)
ふにゃは、おねむぅ〜……
(ゲイル 熊獣人)
酒弱いのにハメ外したなぁ……
(セツナ・ササキ)
ゲイルぅ〜、シよ(上目遣い)
(ゲイル 熊獣人)
はいはい、後でな。
今、皆んな居るからな。
ゲイルにもたれて寝息をたてるセツナ。
(ゲイル 熊獣人)
こうしてると可愛いんだがなぁ……
いざとなれば人外だ。
(ギルマス ダナン)
ああ、化け物だ。
その分、頼りにできる。
(ゲイル 熊獣人)
ギルマス、口外しないと約束できるか?
でないと言えねぇ〜事だ。
(ギルマス ダナン)
ん?まぁ、冒険者の事は踏込まねぇ〜のが流儀だ。
約束しよう。
(ギルド職員 ミア 狐獣人)
ギルマス、どうしたんですか?
(ギルマス ダナン)
大事な話だ、口外不要のな。
(ギルド職員 ミア)
分かりました。
(ゲイル 熊獣人)
なら言う。
セツナは人族だ、噂に聞く"勇者召喚"で召喚されたヤツだ。
(ギルマス ダナン)
なっ!!
(ゲイル 熊獣人)
種族も性別も自由に変えられる。
(ギルド職員 ミア)
えっ?
なら、なんでここに?
普通、戦場の最前線でしょ?
(ギルマス ダナン)
しかもあんな怪物、誰も止められねぇ〜ぞ!!
(ゲイル 熊獣人)
それが不思議な事が起こったらしい。
"ステータス"が見えねぇ〜。
分かったのはレベル1でスキルが"ガチャ"とかいう訳の分からないもんだ。
(ギルマス ダナン)
レベル1?そんなバカな。
(ゲイル 熊獣人)
それで役立たずと殺されかけたところを逃げてきた。
その"ステータス"はオレは見えた。
凄まじいもんだ、まさに規格外。
魔法も全属性、スペックは見ての通りだ。
(ギルド職員 ミア)
なら、なんで?
(ゲイル 熊獣人)
そこでコイツは考えた。
これには裏がある、人族に見えたら不都合な事があるんじゃないかと。
いわゆる人族が悪、オレらが正義。
(ギルマス ダナン)
なるほどな、それでこっちに来たと。
(ゲイル 熊獣人)
後はちょっと分かんねぇ〜。
(ギルド職員 ミア)
なんで?
(ゲイル 熊獣人)
異世界といえば魔族、魔族がロマン、"ふたなり"最高、大好物!魔族万歳!(苦笑い)
(ギルマス ダナン)
なんだそれ?
(ゲイル 熊獣人)
よく分からんが魔族推しだと。
(ギルド職員 ミア)
魔族推し(ぶっ!)
(ゲイル 熊獣人)
という訳で、オレが面倒みてる。
普段は可愛いもんだ、良い子だしな。
(ギルド職員 ミア)
たしかに、ギルドの依頼も完璧にこなすし、それ以上の事もしてくれる。
(ゲイル 熊獣人)
オレの家はアーティファクトだ。
あんなの見た事ねぇ〜。
コイツの事だ、頼んだらやってくれるだろう。
コイツはそういうヤツだ。
それだけに無理させたくねぇ〜。
(ギルマス ダナン)
たしかにな。
あの大軍に一人で飛び出して町守ったしな。
しかし、アーティファクトか……見せてくれるか?
(ゲイル 熊獣人)
ああ、良いぞ。
そう言うと、ゲイルはセツナをお姫様抱っこしてダナンとミアを連れて帰る。
ゲイルの家を見た二人。
(ギルマス ダナン)
なっ、なんだこれは……
(ギルド職員 ミア)
お貴族でもこんなの無いんじゃない?
(ゲイル 熊獣人)
どうする?セツナに話してみるか?
ここまでしなくても、上下水道だったか?
それするだけでも町は綺麗になるぞ。
(ギルマス ダナン)
そ、そうだな、ギルドからの指名依頼でやろう。
金は払う、それなら良いかも知れん。
(ゲイル 熊獣人)
くれぐれも無茶さすなよ。
(ギルマス ダナン)
もちろんだ。
という訳で、セツナに指名依頼が出た。
町を綺麗にして欲しいと。
(セツナ・ササキ)
ん?町を綺麗に??
(ギルマス ダナン)
ああ、整備して欲しいんだ。
ゲイルの家を見せてもらった、あそこまでとは言わない、だから頼む。
(セツナ・ササキ)
良いよ、別にゲイルん家と同じようにしても良いけど。
あっ、場所が足りないとこはそれなりに、大衆浴場はレベルアップ。
塩は……無いか……ゴミだけでも除去するようにしよう。
農作物は、増産できるならやる?
地産地消でも、質が上がる方が嬉しいよね?
(ギルマス ダナン)
ま、まぁ、そうだが……大丈夫か?
(セツナ・ササキ)
大丈夫だよ、ちょっと時間かかるけど。
(ギルマス ダナン)
急がなくて良い、無理するな。
(セツナ・ササキ)
分かった。
という事で、田舎町スミンの大改造計画が発動した。
どんどん生まれ変わっていく町に、一同、開いた口が塞がらなかった。
(冒険者 狐獣人)
なんだこれ、温水と冷水も出るぞ!
(冒険者 猫獣人)
しかもこのまま飲める!
(冒険者 サキュバス)
広さがあれば風呂作ってくれたぞ、シャワーもある!
(冒険者 エルフ)
っていうか、大衆浴場にサウナあるよね!
お湯も循環していて一日中入り放題、掃除もクリーン魔法一発だって!
(冒険者 ダークエルフ)
トイレも洗い場も台所も流すだけ!捨てに行かなくて良い!
(冒険者 鬼族)
部屋が快適だぁ〜、"えあこん"とかいうの、凄ぇ〜な!
(セツナ・ササキ)
掃除は緑の魔石ね、クリーン魔法が発動するから。
(冒険者 牛獣人)
凄ぇ〜!魔石は?魔石は高けぇ〜ぞ?
(セツナ・ササキ)
魔法陣が刻んである。
魔素が無くならない限り、魔力は無くならない。
(冒険者 馬獣人)
もはやアーティファクトじゃねぇ〜か!
町がアーティファクトになったぞ!!
道も見違えるように綺麗になった!
(セツナ・ササキ)
次、農作物ね。
"肥料"っていうのがあるんだ。
そこで"腐葉土"を教える。
(セツナ・ササキ)
簡単に作れるように魔法陣刻んでおくから、作って使ってね。
後、なんか要望ある?
甘くしたいとか、酸味が欲しいとか。
(農夫 熊獣人)
そ、そんな事もできるのか?!
(セツナ・ササキ)
できるよ。
後、生食用、焼き用、煮物用とかもできるけど、どうする?
(料理長 ガイン 鬼族)
やってくれ、更に美味いもんが作れる。
(セツナ・ササキ)
了解!
5年かけて、完全に仕上げたセツナ。
(ゲイル 熊獣人)
お前、凄ぇ〜よ。
(ギルマス ダナン)
こんな町になるとはな、夢みたいだ。
(ギルド職員 ミア)
でも、これをあっさり手放したんですよね?ゲルド王国って。
(ギルマス ダナン)
バカだ。
(ゲイル 熊獣人)
でも"ステータス"が見えなかったんだ。
そこに気づいてヌケイド帝国に来たセツナは流石だと思うぞ。
(ギルド職員 ミア)
ですよね、イステリア帝国って手もあったのに、見切りを付けたセツナさんは流石です。
もはやセツナはスミンの英雄になっていた。
しかし本人は、娼館でのバイトは辞めなかった。
(セツナ・ササキ)
あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡きもちいいぃっ♡きもちいいぃぃぃっ♡ぎも"ぢい"い"ぃぃぃっ♡
今日もセツナの元気な嬌声が響くのであった。




