72話
障害物が消えればこっちのもの、そう言いたいところだが現実はそうではない。
少しマシになったくらいで特段こちらが有利になったわけではない。
それに相手が剣を振るえば障害物が現れる。
そんな現状だ。
剣をどうにかしたいがなんの策も思い浮かばない。
火、水、風、土、が混ざった剣。
前にラナたちに教えてもらったが火は風に強く、風は土に強い土は水に強く、水は火に強い、これが魔法の属性の基本。
俺は火属性の魔法しか使えないからとりあえず火の魔法を打っているがラナみたいに複数の属性が使えるやつはそういうのを考えて打っているらしい。
四つ巴のような状態なのに剣が成り立っている。
いやその状態だからこそ成り立っているのかもしれない。
火と水だけだったら多分火の方は消えているだろう。
「なあ、あの剣の属性を一つ減らせば均衡が崩れて壊れたりするんじゃないか」
一つの案が思い浮かんだ。
火の属性もあるせいで触れたら火傷してろくに触れそうにない。
俺が使える火属性の魔法を剣に打っていけば風属性が弱まったりするのではないか。
上手くいくかわからないからこの中で魔法が一番使えるラナに意見を聞いておきたい。
「あれは私の魔法を吸収して作った剣でしょう?確かにどの属性の魔法も使ったけど同じだけ使ったつもりはない。おそらくあの剣の均衡を保つためにまだ吸収した魔法を残している」
「じゃあ一番使ってない属性の魔法はなんだ?」
「覚えてないわよ」
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