32話:再びヤフー株買いと同時多発テロ
そして店舗数も首都圏で20店を超えた。しかし決して郊外店には手を出さなかった。その理由は、客数が望めないからだ。つまり川崎の工場で作った半完成品を軽トラック、小店舗に毎日、早朝に運搬し、川崎工場では夜に仕事をした。2001年9月4日、朝、ヤフーの気配値が182万円で、担当者が買いと言い指示通り里見重道と明男は、成り行きで20株ずつ購入し残金が9560万円となった。
ヤフー株購入の8日後、9月11日午前「日本時間12日午前」、米国国内線の飛行機4機が同時にハイジャックされた。そのうち3機がニューヨークの世界貿易センタービル、ワシントンのペンタゴンなどに突入。史上まれに見る大掛かりな同時多発テロ事件が発生し多くの死傷者を出した。また、数千人が崩壊ビルの瓦礫に埋まっていると見られ、懸命の捜索活動が続いている。
最初は、9月11日午前8時45分ころと9時3分ごろ、国内線2機がハイジャックされ、マンハッタン南端にある世界貿易センタービル南北両棟に相次いで乗客もろとも突入。両ビルとも炎上爆発崩壊。多数の死傷者を出す大惨事となった。1機はアメリカン航空第11便ボストン発ロサンゼルス行きボーイング767、乗員数92人。
もう1機は、ユナイテッド航空第175便ボストン発ロサンゼルス行きボーイング767、乗員数65人。その他、9月11日午前10時頃、アメリカン航空第77便ワシントン発ロサンゼルス行きボーイング757がハイジャックされ、ワシントンの国防総省「ペンタゴン」の施設に突っ込み施設は一部崩壊炎上し、多くの死傷者を出した。
一説には、テロリストたちは当初ホワイトハウスを標的にしていたが、何らかの事態発生で、第二標的のペンタゴンに突っ込んだのではないかという推定もある。その後、9月11日午前10時頃、ペンシルベニア州ピッツバーグで、ユナイテッド航空93便ニューアーク発サンフランシスコ行きボーイング757がハイジャックされ墜落した。これは米国大統領の山荘、キャンプデービットを狙ったものと見られている。
この出来事で、世界は震撼させられ、アメリカを完全に、怒らせた。米国政府は関連都市に非常事態宣言を発し、救助活動と犯人捜索に全力をあげている。一時的にせよニューヨーク証券取引市場などの取引停止、全ての空港閉鎖措置により、経済活動、世界市場などに影響を与えた。ブッシュ大統領は、これは単なるテロではなく、アメリカと「自由」に挑戦する戦争であると演説。
アメリカ政府は、実行犯とみられる19名の名前を公表するとともに、アフガニスタンを実効支配しているタリバンがかくまっているとされる、イスラム原理主義指導者、オサマ・ビン・ラディン氏が今回のテロ事件の推進者とみて、彼の身柄引渡しに応じなければタリバンも同罪として攻撃すると発表している。タリバンは身柄引渡しを拒否し、徹底抗戦を呼びかけている。
アメリカは、国際テロ再発を防ぐために、超大国の威信をかけ、みせしめを含め、テロ首謀者、テロ支援組織、支援国家を殲滅するため、主要国とナトー「北大西洋条約機構」などの多国籍軍を編成して、アフガニスタン等へ史上例のない大掛かりな報復のための爆撃、地上軍派遣等の攻撃を行う。
犯人引渡し要求、ウサーマ・ビン・ラーディン。アメリカ合衆国政府はこれらの捜査の結果から、このテロ攻撃がサウジアラビア人のウサーマ・ビン・ラーディンをリーダーとするテロ組織「アルカーイダ」によって計画・実行されたと断定し、彼らが潜伏するアフガニスタンのターリバーン政権に引き渡しを要求した。




