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18話:里見賢一の一家4人が日本へ

 カトリーヌは、1952年6月に里見ホテルのコック長になったフランス人シェフ、アンドレと結婚した。1952年9月、24歳の里見泰介が、地元の豪農の娘、マリアと結婚した。

「その場で、里見一族の長、里見一郎さんが里見賢一に分厚い封筒に入った50万スイスフランを手渡した」。

「そして、これは、君たち家族への退職金だと言った」。

「だた、一つだけ言っておきたいといい、ゆっくりと立ち上がった」。

「我々は、キリスト教徒として地球のどこで生活しても改宗しては、ならないと告げた」


「キリスト教徒として生きている人間のために奉仕することを誓えと言うと、昭男が誓いますと答えた」。

「これ以後、一切援助しないと伝えると里見賢一は、一郎に抱きつき本当にありがとうと言い涙を流した」。

「その光景を見ていた、一族のみんなが大きな拍手をして、日本で頑張って来いと励ました」。

「1952年10月9日、朝9時に、里見ホテルに行って、仲間全員の前で、里見賢一とシンシアと息子の里見重道と里見明男が里見一族の前で日本に行きますと言い、ホテルを後にした」。


 その門出を里見一族の人たちが大きな拍手って送った。その後、列車に乗ってチューリッヒ空港へ移動して、羽田行きの飛行機に乗り込んで、10時間以上かけて、羽田空港に到着した。

「その後、里見兵衛に世話になった人のはからいで役場で日本国籍を取った」。

「更に、横浜市に公営住宅の大きめの部屋を申請て横浜市北部の3DKの木造の2軒長屋の市営住宅を借りた」。


 その後、里見賢一とシンシアと重道と明男の4人は、町田の駅近くの洋食屋さんに、コックとして雇って欲しいと頼むと、店長がテストをしてやろう言ってくれた。その結果、里見健一とシンシアは、合格と言われ、重道と明男は、若くて、男前だから、ウエイター兼、雑用係として雇ってくれることになった。チーズとハム、きのこ入りのスパゲッティが好評だった。


「やが、寒くなると、チーズの入ったシチュー、ビーフ、チキンシチュー、ピザも好評だった」。

「食事は、材料の残りをまかないとして食べて、経済的には助かった」。

仕事になじんできた頃、1952年が終わり1953年を迎えた。正月休みは、横浜駅周辺、関内駅周辺の洋食屋を歩くと、関内においしい洋食屋が集まっていた。


 関内から山下公園に向かうとホテルニューグランドと言う洋風の素敵なホテルが目に入った。そこで里見健一とシンシアは、何とか里見重道と里見明男の2人をここで働きながら洋食のコックの見習いをさせたいと考えた。翌週の休みの日に4人でホテルニューグランドに入る前に、里見健一とシンシアが、作戦を考えた。


「その作戦と言うのは、コックの日本人シェフに話すよりもホテルの支配人に、スイス・レマン湖のほとりのホテルでウエイターをしていた、若くてハンサムな若い男性を雇って、1人前のコックに育てていただきたい」。

「給料は、少なくても結構ですから、ぜひ修行をさせて欲しい」。

「彼らは、英語、フランス語、ドイツ語、日本語を使えると交渉しようというものだった」。


「そこで、当日は、正装をして最初にシンシアが、ホテルのフロントの人に話しかけた」。

「ホテルの支配人に、お話がありますので、面会させて欲しい」。

「会えるまで、待たしてもらいたいと言うと、わかりました支配人に連絡してみますと言った」。

「少しして、30分後、少しの時間なら話ができると言われ、シンシアと里見健一が支配人の部屋に入った」。


「面会すると里見健一が、私の父が、1921年、事情があって、日本を離れ、フランスマルセイユにわたり仕事をして、現在、スイスのレマン湖のほとりにホテルを建てて近親者が、そのホテルで働いている事」。

「現在、自分の家内のシンシアと2人息子で町田の洋食屋で働いていますが2人の息子を当ホテルの厨房でコック見習いとして雇って欲しいと伝えた」。


「もちろん、英語、フランス語、ドイツ語、日本語は堪能ですので、最初、ウエイターの仕事を兼ねて、仕事終了後に、料理のまかないを食べさせて、1人前のコックにしたいと話した」。

「その後、連れてきた里見重道と里見明男を紹介した」。

「話は、わかった。それでは、少しテストさせてもらうと言い、レストランに入って来た客に、いらっしゃいませと英語、フランス語、ドイツ語、日本語で話してみろと言われた」。

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