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プロローグ

 《プロローグ》

 俺は秦賢治はたけんじ


 平成の時代では先祖代々受け継いだ田畑を持つ農家をやっていた。


 もっとも農家だけじゃやっていけないので兼業ではあるんだが。


 俺は近くにある小さな第六天の祠にちょっとした供え物をしながら俺は祈りを捧げていた。


「第六天様、どうか日本をお守りください。

 このままでは日本の農業は壊滅し、日本は滅びそうです」


 第六天神社は元々は神仏習合の時代に第六天魔王波旬=他化自在天を祀る神社として創建されたもので稲荷神社や歓喜天とともに部分などに関係なく願いを叶えてくれる存在であった。


 しかし、明治の神仏分離の際、多くの第六天神社がその社名から神世七代における第六代のオモダル・アヤカシコネ(面足命・惶根命)に祭神を変更させられたのだ。


 そして外国の資本によって今日本の農業は危機にひんしている。


 下手すればF1種という種しか買えなくなるかもしれないのだ。


 畑仕事というのはなかなかに大変ではあるが一方楽しいものだ。


 その後元気に農作業をしてそれが終わったところで、納屋に農具などを片付けていたら納屋の床が唐突に抜けた。


「ぬわ?!」


 ごんと壁に頭をぶつけそのまま俺は意識を失ったのだ。


 その時重々しい声が聞こえてきたような気がした。


 ”そなたの願い叶えよう”という声が。

 ・・・

 目が覚めた俺は見知らぬ家の畳の上に寝ていた。


「ん、ここはどこだ?」


 なんとか思い出してみよう、俺は首をひねって考えていた、そんなことをしていると一人の男がやってきた。


「おお、ようやく起きたか虎寿丸」


 その言葉に少し思い出した、俺の名前は確かに虎寿丸と言う。


 将来の島津義久しまづよしひさだな。


 そして俺に声をかけたのは祖父の島津日新斎。


 島津義久は鬼島津と恐れられた弟たちを率いて薩摩・大隅・日向の三州を平定して、その守護職を務め、九州統一を果たした島津氏16代当主だ。


 薩摩藩は幕末まで続き明治維新では維新側の主力藩の一つでもあった。


 そして島津義久は戦国最強の引きこもりとか愚兄賢弟の生きた見本などともいわれている。


 もっともこれは”大将たる者は腹をすえて動じぬこと、これ勝利の大本なり” という祖父の島津日新斎こと忠良の教えを忠実にまもった結果であるともいわれているけどな。


 幼少の頃は病弱で大人しい性格だったそうだが、今回も熱を出して倒れていたようだ。


「はい、祖父上様ご心配をおかけいたしました」


 俺の顔を見てホッとしたのもつかの間いかめしい顔で祖父は言う。


「うむ、武士たるものもっと体を鍛えねばな」


 そして俺をみつめる顔はもう一つ。


「全く兄上は度々病で倒れておるが気合が足らんのじゃないか」


 そういうのは2歳下の弟の長満丸、後の島津義弘だ。


「うむ、そういうな。

 とは言えもう少し体は動かしたほうが良いかもしれぬな」


 時は天文14年(1545年)もうすぐ俺達は元服を迎える。


 俺はこの時代に何のために目覚め何ができるのだろうか?

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