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紅の魔眼と白銀の刀  作者: 櫻庭空
Episode1
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Episode.1 (part.5) 強敵

 セルティウムと決闘した日、悠徒はそのまま教室に戻り、何事も無かったように授業を受けた。

 セルティウムはその日は教室に戻って来なかったため、教室はひとまず悠徒と忍の歓迎を祝して飲み物とお菓子を広げての簡易パーティを行った。

 次の日、学校は休日だが、学校内に寮が完備しているため、ほとんどの生徒が学校内にいた。

 悠徒と忍は昨日ガルドに「明日からここに来るように。」と言われたので、午前9時にハイドと初めて会ったあの応接室に行った。

 応接室にはまだ誰も来ていなかったが、悠徒たちがソファに腰掛けようとしたら勢い良く扉が開き、ガルドが入ってきた。

「2人とも居るな?そうそう、悠徒、お前昨日決闘したって?戦闘訓練は今日からなのに先走ったな?」と面白半分にガルドは言うと、悠徒は「今日から戦闘訓練ですか?これであいつにも勝てる。」と小さなガッツポーズをしながら言った。

 ガルドはそんな悠徒を見て懐かしいものを見るような目で見た後、すぐにキリッと表情を変えて、「じゃあ、今日は3冊分やるぞ。1冊目は魔法学、2冊目は近接戦闘、3冊目は魔法を使っての戦闘だ。」と言って、机の上においてある6冊のうちの2冊が開き始めて悠徒と忍を吸い込んで言った・・・


「お待ちしておりました悠徒様。今回も前回と同じように少しの時間、頭の中に直接叩き込みますので御寛ぎ御願いします。」と言い桂木はどこかに行ってしまった。

 悠徒は前回と同じように適当に本を選んで読書をし始めた・・・


 1冊目、2冊目と順調に終り、3冊目の前にガルドが給仕に悠徒たちの昼食を応接室まで持ってきたのを食べ、少しの休息を入れてすぐさまに3冊目に入った。


 3冊目も順調に進み、半分ぐらいに差し掛かった所、事件が起こった。


「今から20秒後にここに魔法使いが一人と、魔界の生物が四体着ます。おそらく幻夢鏡でしょう。しかし、ここに入るにはハイド様以上のレベルでないと勝手に入ることはできません。かなりのつわものです。」と桂木が言いながら床から生えるように出てきた。

「私は今から悠徒様の武器になります。そして戦ってください。私は戦うことができませんので・・・」と言った瞬間、光始めて収まったと思ったら、そこには一本の1.5mぐらいのつばの無い日本刀が床に刺さっていた。

『剣術は1冊目で習った通りに、+αで剣豪の剣術を優先的にダウンロードします。後は、悠徒様の今の体力と運がとても高くないと死にます。』と頭の中から桂木の声が聞こえ言い終わった瞬間、目の前に突然、黒い光を放つ玉が出現した。

 その球体が弾けてそこから鎌を持った赤色の長髪の男が出てきた。

「貴方が私たちの作戦に抵抗した愚か者ですか。」と鎌を悠徒の方に向け言った。

 悠徒は「そうだったらどうなんだ?俺を殺しますか。それとも拷問しますか。」と挑発するように言い、床に刺さった日本刀を引き抜いて構えた。

 赤髪の男は「そんな物騒な鋭利な物を持ってどうするのですか。」と言い持っている鎌を1回転して鎌を両手で持って刃を下に向けて構えた。

「お前をここで斬ると言ったらどうする?」と悠徒は挑発するように言い、一定距離を保って構えた。

『後10秒時間稼ぎをしてください。』と言った瞬間、悠徒の目の前には赤髪の男は鎌を振り上げていた。

「言い忘れていましたが、私は幻夢鏡ゾディアックのディヴァル・オフィセントと申します。まあ、名を聞いても、もうあなたは死ぬのですがね・・・」「それはどうかな。」と悠徒は言い放ったと同時に、ディヴァルのふところに飛び込んで体当たりをくらわせた。ディヴァルが起き上がる前に悠徒は体勢を立ち直して、ものすごいスピードで逃走した。

 悠徒が逃げた先は長い一本廊下で、1kmぐらい走った所で道が10方向に別れていた。

『見つからないには一番怪しいと思う端に行った方が良いかな。』と悠徒は思い、一番左の通路に向かって走り出した。

 そして悠徒が進んだ先には大きな扉があり、悠徒が扉の目の前で止まって扉を開けようと手を伸ばした瞬間、突然扉が勝手に開いた。

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