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紅の魔眼と白銀の刀  作者: 櫻庭空
Episode1
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7/34

Episode.1 (part.6) 紅

 扉が開いた先は真っ暗だった。

 悠徒は不安になりながら先に進もうとしたとき、『ここは、封印の間です。』と桂木が言い、刀が光って人間の姿に戻った。

「封印の間?何か危険なものが封印しているのか?」と悠徒は桂木に聞いてみると、

『ここには多くの呪われたマジックアイテムや国宝級のマジックアイテムが封印されており、中でも、大賢者のグロウリー・A・ムシフェルが持っていた力『紅』と言う魔眼を800年前に封印したのがここにあります。』と言った瞬間、突然部屋の周りにあるランプの明かりが付き、背後にディヴァルが立っていた。

「こんな所にいましたか。探すの大変でしたよ。魔獣はここ以外を探させていて・・・・・・まあ、こんな良い所に連れて来てくれたのですので感謝します。」と言い、お辞儀をした瞬間ディヴァルが消えた。

「上です。」と桂木が言った瞬間、鎌が頭の上から真下に振り下ろされ、悠徒はその攻撃をまともに攻撃を受けて右肩から腕が切断され、足元に落ちた。

 自分の腕を見て激しい嗚咽がまわってきて、吐きそうになったが、なんとか耐えた。

「この傷では、あと4分30秒で多量出血で死に陥ります。」と言い、部屋の中心にあるガラスケースのようなのから大きなガラス玉を取り出した。

「これは『紅』の力を封じた赤玉せきぎょくです。これを手にした者に紅の力を与えると言われています。これ以外に悠徒様の命を救うアイテムはありません。」と言って、悠徒にその赤玉を渡して決断をさせた。

「そんな物を使わすか。」とディヴァルは言い、鎌を振りかざして突進してきた。

 悠徒は反射的に赤玉に手を伸ばしたのと同時に赤玉が輝き出し、悠徒と赤玉は消えた・・・・


「ここはどこだ?たしかディヴァルとか言うやつに追われて・・・・・・そうだ、腕は!」と悠徒は言ながら左手を右肩の方に持っていった。そこには切り落とされた腕がくっ付いていた。

 悠徒は良かったと心の中で思いながら辺りを見回した。

 ちょうど悠徒が立っていた真後ろに何か赤い光が見えた。悠徒はその光の方に警戒しながら歩み寄った。

 進んだ先には紅い目が浮かんでいた。

「これは、眼?何故こんな所に?グロイな。」と悠徒は思ったとき、突然声が聞こえた。

『我が名は紅。元々はルシフェルの右目だった物だ。主を変えて生きている。それで新しい契約者はお前か?』と突然眼が話し始めて、悠徒は驚愕したが事が事なのですぐに冷静になれた。

「契約とは何だ?契約と言うことは俺に何らかのリスクあるいは代償を払わないといけないのか?」と悠徒は言った。

『契約は、お前の右目となり、お前の力となる。代償は、毎日一回お前の魔力を貰う事だけだ。』と紅は言った。悠徒は一瞬、戸惑ったが、契約をしないで戻ったら確実に死ぬだろうと確信したので、悠徒は紅との契約を呑んで首を立てに振った。


「遅いですねぇ。」とディヴァルは退屈そうに腰に着けていたポシェットから取り出した分厚い本を読みながら言った。

 悠徒が入ってから、司書官とディヴァルは戦わず、ディヴァルが鎌をしまい読書をし始めたので、司書官は警戒しながら監視をしていた。

 悠徒が戻ってきたのはその10分後だった。


「やっと帰って来ましたね。おや、さっきとはぜんぜん比べられないほど力がありますね。私と互角かそれ以上ですね。」と、ディヴァルは本を閉じて笑みを見せ、「じゃあ戦いますか。どれだけ強くなったか殺ろうよ。」と悠徒は言ったと同時に地面を行きよいよく蹴って20m以上ある距離を一瞬で縮めた。

 ディヴァルは一瞬驚愕したが、すぐに防御態勢に構えたが時はすでに遅く、悠徒の右手が腹にめり込み、そして悠徒はディヴァルをそのまま殴り飛ばした。

 ディヴァルは空中で静止してすぐさま悠徒の方へ瞬間移動をしたと同時に右手から出した鎌を振り下ろした。

 しかし、悠徒は振り下ろされた瞬間に、ディヴァルの後ろに周っていて、悠徒の回し蹴りがディヴァルの足に当たり転びそうになったところに逆足の回し蹴りを腹に喰らわした。

 ディヴァルは飛ばされた後、吐血したのを確認したのと同時に笑い始めたと思ったら、いきなり目つきが変わり、悠徒の方に凄まじいスピードで瞬間移動して鎌を振り下ろした。

 悠徒は咄嗟に反応したが、鎌がすでに悠徒に当たっていて、回避したが左腕の付け根を両断された。

「左腕だけかよ。脳天から真二つにしてやったのによぉ。」とディヴァルが言い、鎌に付いた血を指で取り、それを舐めた。

「よくもこの俺様に血を出させたな。死をもって償え。」とディヴァルは怒り狂った表情で言った後、すぐに発狂して悠徒の方に突進してきた。

「死んでたまるか。桂木、アンタは何にでもなれるのか?」と悠徒は言い、「刀以外にもなれますが、細かいものには少し時間が掛かります。」と言い、悠徒は桂木に、「じゃあ、さっきのような日本刀ではなく、長細い刀になってくれるか?それを二本。」と言い、桂木が光り出し、一本の野太刀になった。

『もう一本は、部屋の右奥のところにある日本刀をお使いください。』と念話し悠徒はその場所に瞬間移動した。

 しかし、ディヴァルは悠徒が瞬間移動した後、すぐに瞬間移動して追い着いて来た。

 悠徒は桂木をディヴァルに向けて投げて、そのときに日本刀を口で取ってディヴァルに一文字切りを喰らわせたが、1cmぐらい入っただけで効果がなかった。

 悠徒はこれからどうするか考えていた時に紅が念話で、『我に任せよ。そすればお前は生き延びられよう。』と言い、悠徒は紅の言う通りにした。

 悠徒は目を閉じて少し深呼吸した瞬間、身体が魂を抜かれる感じに脱力し、悠徒の周辺の空気が変わり、気温が下がり、重たい空気が漂っていた。

 そんな場所の中心には、悠徒の姿をした別人がいた。

「お前が紅か。」とディヴァルが問い、「いかにも、我が800年の眠りから覚めた紅だ。」と紅は答え、そして咆哮ほうこうした。

 咆哮した瞬間、切り落とされた悠徒の腕が飛んで来て、何事もなかったようにくっ付いた。

 そして紅は野太刀を拾いに歩み寄り、右手で野太刀を持ち左手で日本刀を持った。

「今からお前を斬る。」と紅は宣言して、ディヴァルの真横に瞬間移動してから右手の野太刀を切り上げた。ディヴァルはとっさに避け、すぐさま鎌を横一文字に振った。

 紅はバックステップを踏んだが、封印から解けたばっかりなのか、少しぎこちなかった。

 悠徒は紅の動きを見て感じ、心の中で、『紅、お前の力はまだ覚醒したばかりだから、俺も手伝った方が良いと思うのだが・・・・』と悠徒は言い、紅もその提案を呑んだ。

 ディヴァルは急にぐったりとした悠徒を見て鎌を振り上げて悠徒の目の前に立った。

 そして、「どうした、降参なのか?でも、お前は俺様に傷を負わせたから死んでもらうぞ。」と笑いながら言い、鎌を振り下ろした。

「誰が降参って言ったのだ。我は負けたりしない。ここから反撃だ。(汝、雷の守護者よ、我の云う事に従い我に力を与えよ。汝、我契約に従うならばその代価を払うとする。闇を切り裂き、光を生み出す黄金の雷、契約に従い我に続け。雷神らいじん。)」と紅が返事をしながら悠徒が唱えた。

 悠徒が唱え終わった瞬間、悠徒の右目に黄金の魔方陣が出てきて、魔方陣が輝き、悠徒の右目は黄金に輝いていた。

「それは何でしょうか?まあ、そんなことはどうでも良いのですがねぇ。」とディヴァルは言い、悠徒目掛けて鎌を振り下ろした。

 しかし悠徒はもうそこにはいなく、ディヴァルの真裏に刀を構えていた。

「そんなものか。」と紅は言い、両手の刀を振り下ろしディヴァルの両腕を切り落とし、背中に×斬り(エックス斬り)を与えた。

ディヴァルはその場に倒れこんで、紅は最後の一撃を当てようとしたが、ディヴァルが倒れた時に誰かが転移魔法で転送したあとだった。

「逃がしたか、まあ、あれだけダメージがあれば、当分はあいつが攻撃しに来ることはないだろう。」と紅が言ったあと、悠徒の金色だった右眼が赤色になり、契約する前の黒色の眼に戻った。

悠徒は左手の日本刀を元の場所に戻して、桂木は紅が日本刀を戻す前に地面に刺してくれたので戻ることができた。

「これはハイド様に直ちに報告をしなければなりません、悠徒様はまだ残っていますので少しお待ちください。」と桂木が言い、すぐどこかに消えてしまった。

「この後どうなるのかな。紅と契約を破棄して元に戻るのかな。」と悠徒は紅に話しかけてみたが、紅からの返事が返ってこない、悠徒は不思議に思って精神を心に集中すると、紅は悠徒の心の中で寝ていた。

 悠徒は紅も寝るのだなぁと驚き、その寝相の悪さに呆れ放置することにした。

 しばらくすると桂木が戻ってきて悠徒にすぐに戻れると言い、10秒ぐらいで悠徒の真下に魔方陣ができて、光の柱が出てきたと同時に転送された。

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