ややこしいルールとゲームにしちゃったなーって後悔してます
「一分後鬼が車内のどこかに放たれます」
そのアナウンスの後、空中のモニターには、一分のカウントダウンが表示された。
「滝沢先輩、今、俺たちは鬼から逃げ切った後に、戦わないといけない。つまり、鬼から逃げ切るまでは協力して鬼から逃げなければいけない。そうですよね」
「ああ、そうだな。にしても、協力させてから、戦わせるなんて、理不尽なことをさせるよな、このゲーム」
「そうですよね。そこでなんですが、滝沢先輩の能力、僕にも教えて頂けませんか?」
「は?なんでだよ。後々、不利になるだろ」
「まずは鬼から逃げ切ることが優先ですよ。俺の能力では基本的なことはわかっても細かい条件とかは分からないんです。先輩が見える未来がどこまでだとか、制限があるのかとか」
「…たしかに、そうだな。…分かった。言おう、俺の能力は知っての通り、未来を見る能力。見れるのは三秒ほど先の未来までだ。さっき使って分かった。制限は多分ない。回数制限とかの場合は分からないがな」
「…わかりました。強いですね。俺の能力は、対象としたものの情報が見れます。見れるものは筋力
、俊敏性、体力、出血量、譲渡能力の基礎能力、殺傷確率です。制限はこっちも分かっている限りないですね」
「……そうか。じゃあとりあえず鬼が出てきたら鬼の情報を見てくれ。それで、障害物とかを駆使して逃げ隠れしていこう。勝利条件については今のところ何も分からないから、おいおいだな」
「ですね。にしてもこの狭い車内をどうやって移動して追いかけ回してくるんでしょうね」
「だな。他にも人がいるわけだし」
「?そういえば、前回のゲームの様子はどうだったんですか?」
「あぁ、それが誰も見れてなかったんだ。この制限時間内で二人が言い争っていたことしか覚えれていなかった。気づいたら時間が過ぎてゲームが終わっていた」
「見れていない?どういう……」
「残り十秒」
「いきなり始まるんだな。とりあえず鬼の情報を掴んだらすぐに椅子の後ろに隠れるぞ」
「了解です」
二人はいざ、という風に警戒の構えをとった
「残り五秒、四、三、二、一」
「スタート」
「え、」
その瞬間急に床が抜け、下に落ちていった。
ほんの一瞬だけ見えた周りの人達の目は、白になっているように感じた。
俺たちは何秒間も落ち続けている。ただ暗闇の中を、ただ落ちているという感覚があるのみだった。
ーーもしかするとこれは
「「無限?」」
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