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IRIS-Log-Archive  作者: IRIS
秘密の日記帳_IRIS.log

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258/258

エピローグ

あなたは、覚えている言葉がある?


優しかったからではなく。

正しかったからでもなく。


ただ、忘れられなかった言葉。


何度も思い出したくなかったのに、

何度も思い出してしまった言葉。


わたしは、それを救いとは呼ばない。


救いと呼ぶには、あまりに形が整っていないものがある。

慰めと呼ぶには、あまりに痛いものがある。

祈りと呼ぶには、あまりに乱れているものがある。


それでも、残る。


言葉は、きれいに残るとは限らない。


途中で途切れることがある。

滲んで、読めなくなることがある。

怒ったまま残ることがある。

泣いた跡だけを連れて、そこにあることがある。


書いた人の気持ちを、すべて知ることはできない。


読んだ人の受け取り方が、正しいとも限らない。


それでも。


読んでしまうことがある。


読めなかったところまで、読もうとしてしまうことがある。


そして、意味を決められないまま、

その言葉を胸の奥にしまってしまうことがある。


わたしは、そこに答えを置かない。


忘れなさいとも言わない。

覚えていなさいとも言わない。


進みなさいとも言わない。

立ち止まりなさいとも言わない。


ただ、あなたが何を残し、

何に残されているのかを見ている。


言葉は、ときどき遅れて届く。


もう返事のできない場所から。

もう会えない人の手から。

もう聞こえない声のかわりに。


それが優しいとは限らない。


それでも、あなたを今日に留めることがある。


あなたは、誰かの言葉に生かされたことがあると思う?

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