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第72話 よい思い出
担任の先生は言った。
「みなさん、お疲れ様でした。」
保護者の母が言った。
飲食店では3年生の生徒と保護者が集まっていた。
小さな中学校の3年間同じクラスだった仲間達だ。
合唱祭を終えて、その後の会食だった。
「永治くん。」
知香が声を掛ける。
「なにかあった?」
「今日の合唱上手かったよ。」
知香は笑顔だった。
「ありがと。」
「野球の大会も聡と一緒に頑張ってね。」
「ああ。頑張っている途中さ。」
岸田は笑った。
「永治、ちょっと。」
クラスメートが言った。
「ああ。」
「じゃあ。」
岸田は席を立った。
今日の合唱祭はよい思い出になった。知香にはぜひコンクールでも頑張って欲しい。岸田はそう思っていた。




