第3章 全日本編 20話 「野球」
「ピッチャー、上川君。」
「一塁、吉野君。」
「ロングポジション枠のメンバーは次の通りです。」
「よし、決勝だ。頼むぞ、上川。」
「グッドピッチングです。」
上川はマウンドまで走る。
「鎌田、洞口、常に用意を。」
「はい。」
小川がマスクをかぶる決勝戦・・。
自ら、二人で話し合ったときもあったし、監督とも相談した。
しかし、やはり先輩・・リードを任すには上川と小川のバッテリー。
ここで得点を打撃陣に任せ、試合に勝ち、優勝を手にれる。
相手は速球派・・。野手が投げ、自分のリードで勢いを持っていく・・。
それがうちのやり方・・。
千葉ライアンの野球のリードで向かうには打って走って投げて結果を残す、この投手・・。
何かあれば、三振を取りに行くし、マウンドに行けば俺は投げる用意もできている。
この試合、相手がどれほどでも勝つつもりでいる。
選ばれた選手だ。
そして、この優勝を手にする前の震えを止めるのが、キャッチャーマスク、挑戦では決してない・・。これが野球というスポーツ。
「練習中、かなりの時間、小川と上川が話していましたが・・。」
「上川君はロングポジション枠での先発ですからね・・これは単に話をしているわけではないかと思われます。」
「というと・・。」
「勝ちにいくということですよ。」
「はは。」
アナウンサーはあまりの姿勢の解説に少し、笑みを浮かべた。
「何より、守備は攻撃ですから。」川口コーチは言う。
「なるほど。」




