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第3章 全日本編 13 「全日本のまとまり」
「9回表、ピッチャーは鎌田、鎌田。」
「岐阜ジントスの鎌田か..。」
剛田は言う。
「この地方で話題の打席に入る前の三振を取るといわれるもの..。」
「一球目のストライクを投げる確率96%..。3%は四死球とよばれるエースの実力..。」
「ストライーク。」
「本当にストライク取っちゃってるよ。」
小田がサインを出す..差は2点..この投げられる球数と、被打と、四死球を考えれば、ゴロを打たせることだ。
「ストライーク。」
「おお。」
「彼、調子がいいですよね。」
ヘッドの吉野コーチは言った。
「ああ、まさかのラビットズカップ予選二戦目の敗北でショックを受けているときだが、しっかり、ポジティブに持っていってるな..選考委員会のロングポジション枠の推薦もこういうことね。」
「アウト、ゲームセット。」
見事に二点差の乱打戦となる試合はボール事情と適応能力の問われるハイレベルなゲームになった..。
「やりましたね、鎌田さん..。」
「おう、おっくんありがとな。」
全日本チーム本選突破..大会期間の6日まで、ドーム球場でのプレーに僅差で勝ったのは球史に残る活躍。
「小田くんと、小川くんのダブルキャッチャー試合は成功ですね..。」
選手がベンチに帰ってくる。




